蓮台野(れんだいの)は、船岡山から紙屋川に至る谷間一帯の地域
平安時代から、東の鳥辺野(鳥辺山)、西の化野とともに北の葬送地とされる
南北に紙屋川が流れ、その西側には山がそびえ、
東側には豊臣秀吉が築造した御土居が南北に走り、かつての洛中と洛外を隔てていた
現在は、後冷泉天皇・近衛天皇の火葬塚や墓地が点在し、かつての葬送地の面影を残している
「平家物語」第1巻に「香隆寺の丑寅(うしとら)に蓮台野」と記されている
<閻魔前町>
平安京の北の葬送地である蓮台野の入り口付近
<千本通>
朱雀大路は、平安京における中央の南北の通りで、葬送地の一つである船岡山「蓮台野」へと延びている
通 りに沿って千本の卒塔婆(そとうば)が立ち並んでいたことから「千本通 」と称されるようになったといわれる
<引接寺>
六道まいり
8月7日〜16日
かつて葬送の地である蓮台野に死者を葬るときに撞いたといわれる鐘で、迎え鐘が撞かれる
<大報恩寺 千本釈迦堂>
精霊迎えと六道まいり
8月8日〜12日
お精霊迎えの「迎え鐘」が撞かれる
葬送の地「蓮台野」に使者を葬る時に撞いたという故事にちなむ
<上品蓮台寺>
千本鞍馬口にあり、西側には葬送地だった蓮台野が広がる