太秦(うずまさ)は、梅津の北あたりから北区あたりまで、右京区の中心地区の住宅地
5世紀頃に、百済から移住してきた帰化朝鮮人(渡来人)の巨大氏族の秦氏(はたし)により、
優れた先進的な土木技術により田園地域に変えられ、さらに、養蚕や機織技術による産業地帯となる
「太秦(うずまさ)」という地名は、秦氏が雄略天皇に献上した絹が、うず高く積まれたことにちなむ
<広隆寺>
秦河勝(はたのかわかつ)が、聖徳太子から譲り受けた仏像を祀って建てた秦氏の氏寺「蜂岡寺(はちおかでら)」が由来
聖徳太子との関係も強く、聖徳太子ゆかりの遺品が多く奉納されている
<大酒神社(式内社)>
秦氏の祖神を祀る
広隆寺の鎮守社とされていた
<蚕の社>
秦氏のゆかりの神社
元糺の池(もとただすのいけ)では、土用の丑の日に手足を浸し穢れを払う
<東映太秦映画村>
京都は、日本で最初に映画が上映され、
太秦には、多くの映画会社によって撮影所がおかれ、時代劇映画などの撮影が行われ「日本のハリウッド」とも称される
やがて大映、日活、松竹など大映株式会社の撮影所に集約され、現在はテーマパークとしても残っている
<車折神社(くるまざきじんじゃ)>
商売繁盛、売掛金回収のご利益があるといわれ、祈念神石を持ち帰り、願いが叶えば倍の石を返納する
<斎宮神社>
伊勢神宮を創祀した倭姫命(垂仁天皇の第二皇女)の別荘のあったところといわれ、
神宮に奉仕する斎宮が、有栖川の辺に野宮を建て、精進潔斎をした旧跡ともいわれる
<蛇塚古墳>
秦氏一族の首長墓と推定される巨大な横穴式前方後円墳
<鹿王院>
足利義満が、延命祈願のため、春屋妙葩を開山として建立したのが由来
<曇華院>
京都第三番目の尼門跡寺院
<斎明神社>
平安時代に伊勢斎王に選ばれた皇女が潔斎された場所