三条大橋(さんじょうおおはし)は、三条通の鴨川にかかる橋
三条大橋は、東海道と中山道の起点終点にあたる
三条通は、三条口、粟田口を経て、山科、大津へと通じていく交通上の重要な要衝で、幕府が管理する公儀橋とされていた
<十二の擬宝珠(ぎぼし)>
三条大橋の欄干の親柱(宝珠柱)に被せられている紫銅製の装飾
ネギの花に似ていることから「葱台(そうだい)とも称される
天正年間(1573年〜1592年)のものと、昭和の擬宝珠が残され、祇園小唄が刻まれた擬宝珠もある
「洛陽三条の橋は後代に至るも往還の人を化度とせしむるもの他、
盤石の礎は地に入ること五尋(ごひろ)、切石柱は六十三本也」
と、銘にその規模が記されている
化度(けど)とは、衆生を教え導き救うこと
<弥次喜多の像>
三条大橋の西詰め南側に建つ
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の弥次さん喜多さんの像
<高山彦九郎の土下座像>
三条大橋の東詰め南側にある
御所に向かってひれ伏す姿の像
高山彦九郎は、林子平、蒲生君平とともに寛政の三奇人といわれた武士
尊皇思想家で、尊皇を唱え幕府を批判して旅をし、京都に出入りするたびに御所を遙拝していたといわれる
<駅伝の碑>
1917年(皇紀2577)大正6年4月27日
日本最初の駅伝「東海道五十三次駅伝競走」が、午後2時に三条大橋からスタートした記念碑
<高札場跡>
三条大橋の西詰め北側
法令などを板面に記して往来などで周知させる「高札(こうさつ)」が掲示されていたところ
現在も、天正年間の大改造の際に使用された石の柱が残っている
<花の回廊>
鴨川左岸の三条大橋〜七条大橋
シダレザクラやモミジなど、四季折々の花や木を眺められる散策路
京阪電車 三条駅 東詰め北側にある
地下鉄東西線 三条京阪駅
市バス 三条京阪前