美山町(みやまちょう)は、南丹市に属し、京都府のほぼ中央、東寄りの山間部の農山村地域
滋賀県と福井県に接する県境に位置する
東の標高959mの三国岳から西に日本海若狭湾に向けて蛇行しながら流れる由良川と、その支流に沿って57の集落が散在する
町面積では、京都府内の町村で一番大きい
「北山型」と称される入母屋造の茅葺き民家が多く残り、約300棟が現存している
重要伝統的建造物群保存地区の一つ
1993年(皇紀2653)平成5年12に指定を受ける
約50戸の家屋が東西600m、南北300mの範囲に点在し、その約6割が茅葺屋根で
茅葺屋根の主屋19戸、茅葺屋根のトタン覆い11戸、茅葺小屋が3棟が残る
日本で最も多く茅葺きの民家が残る地区で、
江戸時代からの残存率も全国一といわれる
江戸時代
美山町の大部分は園部藩、一部、篠山藩と旗本の所領だった
北地区は、篠山藩領であった
「北山型」と称される入母屋造の茅葺き住宅
石垣が築かれ、北に段丘状に高まりながら散在している
各戸に、果樹や畑を持っている
入母屋の棟飾りの馬のり、雪割り、破風に彫刻した懸魚が垂らされ木口を隠す装飾がされている
通風、排煙口を兼ねて、家紋を透かし彫りにしている
茅葺屋根は、約20年に一度葺き替えが必要で、
工程は、1週間から10日ほど
費用は、約600万円程かかる
重要伝統的建造物群保存地区に指定されて7割りの補助が受けられる
典型的な農山村民家
屋号「伊助家」
江戸時代中期の建築で、主屋、小屋、倉の三棟が、京都府の補助を受けて美山町が復元し公開している
主屋は、入母屋造、妻入、平面は、喰い違いの四間取り
土間、流し、釜戸、唐臼場、台所、囲炉裏、納戸、座敷、中の間、下の間、うまや、風呂場、縁側、屋根裏がある
2000年(皇紀2660)平成12年5月20日未明
火災で焼失してしまい、復元されている
その他、民宿「またべ」、お食事処「きたむら」と茅倉庫の4棟が造られ「かやぶきの里保存会」が管理している