桟敷ヶ岳(さじきがたけ)は、北区と右京区京北町の境界にある山
京都市北区の最高峰で、関西百名山の一つ
<鴨川>
北麓で、鴨川の源流の一つである祖父谷川ができ、南南東に流れている
<清滝川>
西麓から源流ができ、南南西に流れて保津峡付近で桂川(保津川)に合流している
<石仏峠>
北麓にある雲ケ畑から丹後地方に向かう古道
<尾棧敷>
峠を通らずに、雲ケ畑の岩屋谷から桟敷ヶ岳山頂を通って井戸祖父谷に下る尾根道
<惟喬神社>
山麓の雲ケ畑岩屋橋にある
<惟喬親王(これたかしんのう)>
惟喬親王が、山上に高楼(桟敷)を作り都を眺望したという故事が山名の由来であるといわれる
「平家物語」や歌舞伎などによれば、
惟喬親王は、惟仁親王と皇位を争って、この地で相撲を行なったといわれる
惟喬親王は、山中に住み木工品を造る木地師(きじし)の祖といわれる
頂上付近には、「都笹」と称される笹藪が茂っており、惟喬親王が杖を逆さに立てたものが根付いたものといわれる
<観月の名所>
「山城名跡巡行志」によると
山上にあった池が、指月や広沢池などとともに観月の名所とされた
現在は、池跡もなくなっている