有栖川(ありすがわ)は、嵯峨野を南流し桂川に注ぐ川
大覚寺北方の嵯峨観空寺谷の渓流と広沢池からの水源が合流して渓流となる
下嵯峨を流れて嵯峨野で西高瀬川と交差し、そのまま南下して桂川に注ぐ
「徒然草」第114段
「今出川のおほい殿、嵯峨へおはしけるに、有栖川のわたりに、水の流れたるところにて」と記されている
「山州名跡志」には、
有栖川は、賀茂・紫野・嵯峨野の3ヵ所にあると記されている
「有栖」とは、「荒樔(あらす)」「荒瀬(あらせ)」の意味があり、「祓(はらい)を行うところ」とされる
この有栖川は、身体に付いた穢れを洗い清める潔斎をする川とされる
有栖川畔に野宮が建てられ、伊勢神宮に向かう斎宮が禊(みそぎ)を行っていたといわれ近くに斎宮神社がある