貴船川(きぶねがわ)は、左京区の貴船神社付近を流れ、鞍馬川に合流する川
鴨川・淀川の源流になる1つ
芹生峠を源とし、貴船の山間集落を流れ下り、叡山電車貴船駅付近で鞍馬川に合流する
鞍馬山東麓に貴船神社があり南北に貴船川が流れ、西麓には雲ヶ畑川の支流中津川が流れる
初夏には、源氏蛍が乱舞する
鮎・岩魚(いわな)・虹鱒(にじます)など清流のみに生息する川魚が棲んでいる
<貴船石>
緑色や紫色の水成岩で、庭石・盆栽石の名石として利用される貴重な石
<貴船口>
叡山電車貴船駅付近
鞍馬川への合流地点
<貴船の川床>
川沿いの料亭により貴船川の上に床が設けられ、料理が振る舞われる貴船の夏の風物詩
<貴船神社の夏越祓>
6月25日〜30日
1月〜6月の半年間の罪の汚れを祓い、残り半年を無事に送れるよう祈願される
水神(貴船川)に人形(ひとがた)を流したり、茅の輪くぐりにより厄除・悪疫退散が行われる
<和泉式部の歌碑>
和泉式部は、夫 橘道貞の心変わりに癒そうと貴船神社に参詣し、貴船川に舞う蛍を見て歌を詠む
「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る」(後拾遺和歌集)
すると、貴船の神から
「奥山にたぎりて落つる滝つ瀬の玉散るばかりものな思ひそ」と返歌があり、夫の愛を取り戻すことができたといわれる