清滝川(きよたきがわ)(River of Kiyotaki)
流域:
京都市北区・右京区
地図情報
水系:淀川水系
流入先:
保津川(桂川)
等級:一級河川
全長:20km
流域面積:67km2
国の天然記念物:清滝川のゲンジボタルおよびその生息地(1979年(皇紀2639)昭和54年2月14日指定)
清滝川(きよたきがわ)は、京都市北区・右京区を流れる、桂川の支流
清滝川に沿った高雄・槇尾・栂尾は「三尾」と称され、いずれも紅葉の名所
【清滝川】
京都市北部境の桟敷ヶ岳・飯盛山・天童山・茶呑峠の各南麓の水を集めて南流する
北区大森・小野・中川の各地区を蛇行しながら南下
右京区に入り梅ヶ畑地区・嵯峨清滝地区を流れる
小野から梅ヶ畑の三尾を流れる間には、国道162号・周山街道が沿う
右京区嵯峨水尾と嵯峨の境で保津峡をなす保津川(桂川)左岸に注ぎ込む
一級河川の起点は、北区大森東町付近
<国の天然記念物>
1979年(皇紀2639)昭和54年2月14日
「清滝川のゲンジボタルおよびその生息地」として指定される
5月中旬から6月中旬の、風が吹いていなく、雨が降っていない、蒸し暑い日の、
日没後の20時から21時、23時から24時、午前2時から3時の3回の時間帯に、
金鈴橋、猿渡橋、清滝橋の橋付近で、源氏蛍の美しい光の乱舞が見られる
【清滝川の支流】
大谷川・大桜谷川・長谷川・コケ谷川・青谷川・岩谷川・水谷川・奥山谷・大谷川・真弓川(直前に杉坂川を合流)・
菩提川・岩尾谷川・毘沙門谷川・福ヶ谷川・谷山川・西ノ谷川・堂承川・明神谷川
【渓谷】
いづれも紅葉の名所
<錦雲渓>
清滝川に沿った高雄から清滝の間
約1.3km
<金鈴渓>
清滝川に沿った清滝から保津川合流地点まで
約2km
【流域】
<北区大森>
地図情報
京都市北部境の桟敷ヶ岳・飯盛山・天童山・茶呑峠の各南麓の水を集めて南流してきて、「大森川」とも称される
霧谷竜王不動尊あたりまでに、大谷川・大桜谷川・長谷川が合流して清滝川となる
大森リゾートキャンプ場付近では渓流となり、コケ谷川を合流する
岩屋坂橋の下流に、一級河川起点標がある
大森東町付近では、川沿いに北山型の集落がある
「椋本家住宅(京都市指定文化財)」は、萱葺の主屋・蔵や長屋門が残っている
大森賀茂神社は、大森の産土神社で、北山杉が立ち並んでいる
寿佛寺・長福寺・安楽寺・瑞竹院がある
青谷川を合流した下流に大森球場がある
<北区小野>
地図情報
北区小野〜中川は、北山杉の里を流れる谷川で蛇行が激しくなる
瀧沢寺への参道となる渡竜橋が架かり、光明寺もたつ
小野中ノ町付近の小野郷で岩谷川と合流
その下流で、国道162号・
周山街道に沿って高雄まで流れる
小野郷小中学校の下流で、水谷川と合流する
北山グリーンガーデンには、北山杉資料館があった(現在は閉館)
川登橋の上流で、奥山谷が合流する
その後、北に蛇行しながら流れ、一旦、
周山街道から離れ、大谷川と合流して南流し、再び、
周山街道に沿って南流する
中山橋のところで、直前に杉坂川を合流した真弓川と合流する
中川の里は、川端康成の小説「
古都」における、洛中の商家の娘が双子の妹と出会う舞台
中川八幡宮などがある
バス停 山城中川から菩提道付近には、材木加工の工場前に架けられた一本橋が幾本もある
<右京区梅ヶ畑>
地図情報
栂尾・槙尾・
高雄と続く三尾の名勝に沿って流れる峡谷
梅ケ畑亀石町に入ったところで、菩提川と合流し、その下流に中川橋が架かる
蛇行しながら南流し、岩尾谷川と合流、美杉橋・絋葉橋が架かる
毘沙門橋のところで毘沙門谷川と合流、さらに南流し夫婦橋が架かる
栂尾発電所があり、西側には
高山寺がある
白雲橋の手前で福ヶ谷川と合流し、
周山街道と離れ、蛇行しながら流れていく
槙尾
西明寺の参道となる指月橋が架かる
灌頂橋が架かり、その下流で谷山川と合流する
高雄橋があり、高雄
神護寺の参道となる清滝橋が架かる
神護寺付近の清滝川の峡谷は「錦雲渓」と称される名勝となる
西ノ谷川と合流し、嵯峨清滝へと流れる
<右京区嵯峨>
地図情報
嵯峨清滝〜水尾まで渓谷のまま
保津峡に注ぐ
金鈴峡は、落合に至る峡谷で、清滝川に沿って、東海自然歩道が整備されている
亀ヶ首町あたりで、堂承川と合流する
田鶴原町には、清滝発電所があり、少し下流に渡猿橋が架かる
深谷町を西流し、南流する手前で、最後の明神谷川と合流をする
保津峡と嵯峨鳥居本を結ぶ落合隆道に架かる落合橋が最後の橋
与謝野晶子の
歌碑がある
「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすさ」
激しい蛇行になっていて、 両岸の崖が迫った「岩戸」を抜けて
保津峡に注ぎ込む
【アクセス】
JRバス 山城高雄
市バス 高雄
【京都検定 第15回2級】
【京都検定 第4回1級】