音羽川(おとわがわ)は、左京区北東部、比叡山南斜面を水源とし、修学院離宮の横に流れてくる川
高野川の支流
音羽川沿いには、比叡山の登山道路、雲母坂がある
山科にも音羽川があり、ともに歌枕になっている
<源流>
比叡山頂南方にあるホテル「ロテル・ド比叡」の西側の谷のあたり
いくつもの小さな谷を流れる少量の水が合わさって、川が形成されている
比叡山南東麓の井手ケ谷・黒目ケ谷・ヤケ谷・割ケ谷・淵ケ谷・杉谷・池ケ谷などの支流が集まる
その後、西流して音羽谷となる
<治山堰堤(ちさんえんてい)>
流域の地質は風化・浸食に弱い花崗岩であり、川底には花崗岩質の白い砂が見え、土砂を溜めて山が侵食されるのを防いでいる
<沈砂池>
<砂防学習ゾーン・モデル事業指定地区>
修学院離宮そばの雲母坂の登り口付近
砂防施設を廻ることで砂防を学習でき、修学院音羽川の自然にも触れられる公園が整備されている
1990年(皇紀2650)平成2年より建設省によって始められた事業
<修学院離宮>
上御茶屋に造られた浴竜池などに、音羽川や谷水から水が引かれている
離宮内の棚田の水にも用いられている
離宮の庭園を巡った水は、苑地を出たあと、門前の家々の間を流れ、再び音羽川に戻る
<下流部>
水の流れを抑えて川底と川岸が削られるのを防ぐため、「流路工(りゅうろこう)」と称される砂防工法により
川底と岸がコンクリートで固められている
水と砂が一気に流れ落ちるのを抑えるために、「落差工(らくさこう)」と称する工法により、階段のように落差が連続して
設けられている
<合流点>
左京区山端川岸町(北山通の松ヶ崎橋の北)で高野川左岸に流れ込んでいる