出水通(でみずどおり)は、上京区の七本松通から西へ、烏丸通までの東西約1.6kmの短く、幅2〜3mの通り
西陣の街中を通り、京都府庁をはさんで、烏丸通の京都御所が東端となる
平安京の近衛大路にあり、現在でも「近衛通」と称することもあるが、
現在は、川端通−吉田東通の間のみを「近衛通」と称するのが一般的
西端付近の七番町は、桃山時代の聚楽第の武家町跡
周辺にも各宗派の寺院がいくつもあり「てらまち」とも称される地域になっている
出水通の京都御所の東側の延長上にある寺町通−鴨川の間の通りを荒神口通(こうじんぐちどおり)という
出水通と烏丸通との交差点付近で湧き水があり、道路に浸水する時もあり、名前の由来となる
千本通から西に入ると、小さな寺院が密集しており、「出水の七不思議」といわれる故事が残る寺院がある
<浮かれ猫(光清寺)>
弁財天社に掲げられ、現在は、色あせて、木目が浮き上がり絵の輪郭も消えかけている絵馬
<日限薬師(ひぎりやくし)(地福寺)>
本尊の薬師如来
<五色椿(華光寺)>
五種類の花が咲く椿
<時雨松(華光寺)>
豊臣秀吉の手植えの松
<百叩きの門(観音寺)>
伏見城の牢獄門を移築したもの
<寝釈迦(五劫院)>
境内にある小袖門の木目
<二つ潜り戸(極楽寺)>
山門の潜り戸
<金谷水(きんこくすい)(極楽寺)>
豊臣秀吉が、北野茶会でも用いたといわれる水
<本堂(善福寺)>
山門のする脇に本堂が建てられている
<応挙の幽霊(玉蔵院)>
肺を患った旅籠の娘
<左近の桜(福勝寺)>
後西天皇から賜ったもの