二条通(にじょうどおり)は、京都市市街地中央部の主要な東西の通り
平安京の二条大路で、大内裏の南を東西に走り、朱雀大路に次いで、幅約50mの広い通りだった
江戸時代の烏丸通付近は、漢方などの薬屋(薬種商)が建ち並んでいた
平安京の大内裏の南を東西に走る大路
二条大路が東に鴨川を超えて延伸していき、院政期には白河の地に六勝寺が建立され発展する
北側の通り:冷泉小路(現在の夷川通)
南側の通り: 押小路(現在の押小路通)
別称:宮城南大路
<造営当初の規模>
道幅:17丈(約51m)
路面:14丈6尺(約43.8m)
東西の大路では最も広く、平安京全体でも、南北の朱雀大路に次ぐ広さだった
<現在の通り>
二条通の寺町通以西と、上押小路通の全区間が平安京の二条大路にあたる
<平安京大内裏>
大内裏の南側に面する大路
宮中と世間を隔絶するために、広い道が造られた
二条大路に面して、東から美福門(びふくもん)、朱雀門、皇嘉門(こうかもん)という3つの門があった
東は白川通から、西は千本通まで続く
約3.5km
東端の岡崎は六勝寺の跡地
明治時代以降に作られた文化施設が並ぶ
寺町通からは以西は、一方通行の狭い通りになっている
烏丸通に近く(間之町通〜室町通)には、江戸時代に幕府公認の薬種街だった名残で、現在も薬屋が数軒残っている
千本通から西には、旧二条通があり、朱雀二条商店街振興組合の商店街がある
<京都市動物園>
<京都国立近代美術館>
<京都市美術館>
<京都府立図書館>
<京都会館>
<みやこメッセ>
<ザ・リッツ・カールトン京都>
<日本銀行京都支店>
<島津製作所創業記念館>
<薬祖神祠>
<三井越後屋京都本店記念庭園>
<橋本左内寓居跡>
<京都国際ホテル>
<二条城>
<薬種街>
江戸幕府により、二条組薬種仲間が公認され、薬問屋が同業者町を形成して、二条大路は薬種街となっていた
烏丸通に近く(間之町通〜室町通)には、現在も薬屋が数軒残っている
両替町通との交差点の西には、幕末に、薬問屋が創始した薬祖神祠がある
<商店街>
江戸時代には、東は二条河原から西は堀川通まで、
絵草紙・謠の本・木地屋・ぬり物類・飾り屋・書物屋・きせる・印籠・筆屋・碁将棋盤・薬種屋など多くの商家が軒を連ねた
<二条柳町>
二条大路と柳馬場通との交差点付近に、日本最初の公許の遊郭があった
<通り戯れ歌>
二条通には薬種商が多く、薬を買うことが歌われている
「坊さん頭は丸太町 つるっとすべって竹屋町 水の流れは夷川 二条でこうた生薬を ただでやるのはおし小路」