団栗辻子(どんぐりのづし)は、花街の宮川町にある図子
図子(辻子)(ずし)は、横丁のような生活道路で、袋小路の突当りを貫通させ、通路として開放したもの
鴨川にかかる団栗橋から団栗通を東に向かうと花街一つの宮川町がある
宮川筋1丁目から大和大路通へまでの間に、井手町・六軒町あたりに北へ入る小路があり「団栗辻子」と称される
<天明の大火>
団栗辻子の空き家の民家から出火したため「団栗焼け」と称される
東は大和大路、西は千本通、南は七条通、北は鞍馬口通まで広がり、市街地の大部分が焼失した京都の歴史上、
最大の火災となった
<路地と辻子>
平安京の条坊制に基づく正方形の町の区画により、表通りに面して間口があると、中心部分が空き地になっていく
その有効活用のために、新たに道を通せば、通りに面する部分が多くなることから路地・辻子が自然発生してきた
袋小路のようになっており、行き止まりになっているのが「路地(ろうじ)」、
次の通りまで通り抜けできるものを「辻子(図子)」と称される