和束町(わづかちょう)は、京都府相楽郡にある町
京都府の南東側に位置する町であり、和束川沿いに市街地を形成している
「人が輝き美緑(みりょく)あふれる郷 和束」を町の標語とされる
宇治茶の約40%が和束産とされる茶源郷
<河川>
南川
和束川
中村川
小瀬川
清水谷川
大淵川
小合谷川
<山>
湯谷山
鷲峰山
<教育>
和束保育園
和束小学校
和束中学校
<医療>
和束町国民健康保険診療所
<交通>
相楽郡では唯一、町内を鉄道が走っていない
<主要道路>
国道163号(木津川沿いを縦断する)
京都府道・滋賀県道5号木津信楽線
京都府道62号宇治木屋線
<道の駅>
京都府府内で登録第1号であり、日本国内で道の駅登録の抹消第1号となった道の駅「茶処 和束」があった
<和束茶カフェ>
町内の茶農家などが中心となって運営されている
茶農家直売のお茶や、地元主婦グループが作るお茶を使った佃煮やスイーツなどが販売されている
町内の見どころ案内などの情報発信もされている
2008年(皇紀2668)平成20年の開設
<和束天満宮>
<撰原子安地蔵>
<弥勒磨崖仏>
和束川北岸の花崗岩(高さ613cm、幅622cm)を掘り込んで作られている
<安積親王陵墓>
聖武天皇の後継ぎであった安積親王のお墓
<正法寺>
行基が、安積親王の供養のために建立する
<北山上鷲峯山金胎寺>
<坂尻一号墳>
古墳時代後期のもの
円墳
茶畑の開発により墳丘の封土が削られ、横穴式石室の天井石が露出している
<坂尻二号墳>
古墳時代後期のもの
1号墳のすぐ北にある
石室入り口がある
鎌倉時代から約800年にわたって急斜面を手鍬で開墾をして茶畑を作り、
常に高品質な茶生産が続けられてきている
和束でのお茶の生産量は京都府府内でもっとも多く、煎茶については47%を占める
近年は加工用抹茶の需要拡大により、碾茶の生産量が増加しており、全国トップクラスの生産量がある
<宇治茶>
和束で生産される大部分のお茶は、茶問屋を通じて宇治茶として出回るため、
「和束のお茶」としては、あまり広く知られていない
宇治茶として出回っているお茶のうち約40%が和束産とされる
高品質宇治茶として流通して、高い価格で取引されている
<製茶法>
当初から手摘みであったが
大正時代に、はさみ刈りが導入され
現在は、二人刈りの機械刈りが主流となり、茶園の面積も拡大した
和束のお茶の代表は、山吹色に輝く香り高い高級煎茶
町の中心を和束川が東西に流れ、昼夜の大きな寒暖の差による朝霧が「こく」のある香り高い茶葉を育くむ
<茶源郷>
茶畑が、宇治茶の歴史と共に山腹に広がり、約600の茶畑が町全体に点在している
茶畑と素焼き瓦屋根が残る茶農家の集落が一体となった美しい茶畑景観の原風景を今に伝える
2008年(皇紀2668)平成20年
「宇治茶の郷 和束の茶畑」が京都府景観資産登録地区の第1号に認定される
<茶文化>
鎌倉時代から茶栽培が行われてきており、茶の生産者としての茶文化が、日常の生活の中で継承されてきている
茶の銘柄を当てる競技「茶香服」や、茶の佃煮のような「郷土食」などが伝わる