<紫衣>
紫衣とは、紫色の法衣や袈裟のこと
僧・尼の尊さを表す物で、宗派を問わず高徳の僧・尼が朝廷から賜るものであった
朝廷にとっては収入源の一つでもあった
<禁中並公家諸法度 第16条 紫衣の寺住持職>
「一 紫衣之寺住持職、先規希有之事也。
近年猥勅許之事、且亂臈次、且汚官寺、甚不可然。
於向後者、撰其器用、戒臈相積、有智者聞者、入院之儀可有申沙汰事。」
(紫衣を許される住職は以前は少なかった。
近年はみだりに勅許が行われて席次を乱しており、寺院の名を汚すこととなり、とてもよくない。
今後は、紫衣を与えるに住職を選別し、相応であることを有識者に確かめた上で、紫衣を与えること。)