<大原>
高野川上流の八瀬以北の地域
古代より、薪、柴、炭などを産物とされてきた
<大原女の姿>
大原の地に隠棲された建礼門院に仕えた阿波の内侍(あわのないじ)の、山野へ出る作業着姿といわれる
島田髷に手拭を被り、薪を頭上に載せ、紺の筒袖で白はばきを前で合わせ、御所染の帯に絹ふさの腰ひも、
二本鼻緒のわらじを履いている
藤原定家の和歌にも詠まれている
洛中洛外図にもよく描かれている
<大原女まつり>
5月上旬
大原女の衣裳が貸し出しされ、いろんな企画イベントが行われる
<時代祭の時代行列>
中世婦人列に大原女たちが登場する
<狂言>
壬生大念仏狂言・嵯峨大念仏狂言などの演目にもなっている
お供を従えた旦那が花見をして酒宴を開いたいた
そこへ三人の娘を連れた母親の大原女がやって来る
旦那はお供に命じて、娘たちと一緒に酒宴をしたいと母親に申し込ませ、酒盃を次々とまわした後、娘たちは踊りを踊ることになる
旦那は気に入った娘を連れ帰ろうとする
怒った母親は、他の娘が踊っている間に、自分の衣裳とその娘の衣裳を取り替え、旦那に付いていく