徳川秀忠(とくがわひでただ)(Hidetada Tokugawa)

江戸幕府の第2代征夷大将軍

生年:1579年(皇紀2239)天正7年4月7日
没年:1632年(皇紀2292)寛永9年1月24日
享年:54

幼名:長松、長丸、竹千代、秀忠
別名:江戸中納言、江戸右大将

父親:徳川家康
母親:西郷局(源姓土岐氏流三河西郷氏)

官位:征夷大将軍、従一位・右大臣、太政大臣、贈正一位

江戸幕府:第2代征夷大将軍
在任:1605年(皇紀2265)慶長10年から1623年(皇紀2283)元和9年

正室:小姫(織田信雄の長女、豊臣秀吉の養女)
継室: 江(浅井長政とお市の方の娘、豊臣秀吉の養女、織田信長の姪)
子供:千姫、珠姫、勝姫、長丸、初姫、家光、忠長、和姫、保科正之ほか養女多数

出身:遠江国浜松
お墓:増上寺

 徳川秀忠(とくがわ ひでただ)は、江戸幕府の第2代征夷大将軍

 徳川家康、徳川秀忠、徳川家光の3代により、京都の社寺の復興に力が入れられる

【徳川秀忠の歴史・経緯】

【徳川秀忠】

 江戸幕府の第2代征夷大将軍

 征夷大将軍に就任した徳川家康が、将軍家世襲を狙い、
 早々に、徳川秀忠を次期将軍候補の右近衛大将を朝廷に奏上して将軍継承を内定させた


 <武将として>
 関ヶ原の戦いが初陣となる
 徳川家康の本隊は、東海道を進み、秀忠は、中山道を進む別働隊の指揮を執る
 途中、信濃国上田城攻めを行ない、3万8千の大軍で、わずか2千人の真田昌幸の前に大敗する
 関ヶ原本戦に間には合わず、徳川家康から非難戒めを受ける

 大坂冬の陣
 関ヶ原の戦いの時の失態を挽回するために、大軍を率いて強行軍を続け、17日間で伏見城に到着
 秀忠軍の将兵は疲労困憊し、とても戦えるような状況ではなく、徳川家康に激怒されたといわれる

 大坂夏の陣
 直前の軍儀式で、徳川家康と秀忠の双方が先陣を主張して、秀忠は譲らなかった
 総攻撃が始まり最激戦となった天王寺口では、徳川家康が先陣を務めていた


 <徳川家康との二元政治体制>
 秀忠は、江戸城に居住し、駿府城に住む大御所 徳川家康との間の二元政治体制になる
 主に、秀忠は、徳川家直轄領および譜代大名を統治し、徳川家康は、外様大名との折衝を担当したとされる

 徳川家康とともに武家諸法度・禁中並公家諸法度などの制定を行う


 <将軍親政>
 徳川家康が死去した後、反対派になるかもしれない勢力を次々に静粛し、将軍親政を行う

 側近の酒井忠世・土井利勝・安藤重信らを老中として、幕府の中枢を自身の側近で固める

 大名統制を強化して福島正則、田中忠政、最上義俊、蒲生忠郷ら、外様23家、親藩・譜代16家の配置替えをする

 3人の弟を尾張(徳川義直)・紀伊(徳川頼宣)・水戸(徳川頼房)に配置し、
 息子 徳川忠長に駿河・遠江・甲斐を与えた

 従わない弟 松平忠輝、甥で娘婿の松平忠直や、徳川家康の謀臣 本多正純を配置替え配流にしている

 娘 和子後水尾天皇に入内させ、朝廷との関係を強化した

 鎖国政策の布石として、オランダ外国船の寄港を平戸・長崎に限定させる


 <徳川家光との二元政治>
 将軍職を息子 徳川家光に譲り、江戸城西ノ丸に隠居すると大御所として二元政治を行った

 朝廷・寺社の統制を徹底して紫衣事件を起し、反抗した後水尾天皇が譲位する

【徳川秀忠ゆかりの地】

 <知恩院
 江戸時代以降に、徳川家康、徳川秀忠、徳川家光の3代の将軍により、現在のような大規模な伽藍が建立された
 秀忠の寄進により、三門(国宝)が建立される


 <岩船寺
 徳川家康、秀忠の寄進により、10棟ほどの堂宇が再興されたといわれる


 <金戒光明寺
 徳川秀忠の菩提を弔うために、三重塔が創建される


 <養源院
 淀殿が父親 浅井長政の供養のために建立したが火災で焼失し、
 秀忠が、淀殿の妹の崇源院(徳川秀忠の正室)の願いにより、伏見城の遺構を移築して本堂を再建する


 <元和キリシタン殉教の地
 元和キリシタン殉教の地は、江戸時代初期に、鴨川の正面橋正面橋のあたりで、将軍 徳川秀忠の命により、
52人のキリシタンが火あぶりの殉教を遂げた地

【その他】

 <東福門院 徳川和子
 秀忠の五女
 二条城にて後水尾天皇の女御として入内した


 <後水尾天皇
 二条城への行幸により、秀忠と徳川家光が上洛して拝謁する



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