平等院の南門から西へ100mほどのところに建ち、平等院の鬼門にあたる
祭神は、天孫天津彦彦火瓊瓊杵尊の妃の木花咲耶姫命で、古来より当地の地主神とされる
社名は、木花咲耶姫命の別名で「吾田津姫(あがたつひめ)」に由来する
朝廷直営農場だった宇治県(うじあがた)の守護神として創建されたことにも由来する
平等院の北の橋姫神社が、縁切祈願の信仰を集め、南の縣神社は、縁結びや安産、病気平癒にご利益があるといわれる
<縣祭>
6月5日から翌日の未明にかけて行われる
沿道の明かりが全て消されて真っ暗にされ、「暗夜の奇祭」と称される
信奉者の奉仕による「梵天」と称される依代を御輿に乗せて渡御が行われる
「梵天」は、1600枚もの奉書紙を短冊に切って束ねた御幣を青竹に挟みこんだもの
約1mほどの球形で、重さ約50kg
午前10時 朝御饌の儀
午後5時 夕御饌の儀、神楽などが奉納される
午後11時 宇治神社の境内、沿道の露店や町の明りが一斉に消される
宇治神社にある御旅所から、ふれ太鼓、猿田彦大神の面、雌雄の獅子頭、鏡をつけた榊などが続く
午前0時過ぎ 縣神社に到着
渡御の儀が行われ、神霊が梵天へ移され、御旅所へ向かう
午前1時過ぎ 御旅所に到着し、御輿の担ぎ手は解散する
梵天は、再び縣神社に戻り、遷幸祭が行われる