悪王子社(あくおうじしゃ)は、下京区元悪王子町にある小祠
八坂神社の境外摂社として、素戔嗚尊の荒御魂が祀られている
<素戔嗚尊の荒御魂(あらみたま)>
「荒御魂」は、現実に姿を顕 した霊験あらたかな神さんを意味する
悪王子の「悪」とは、「強力」という意味がある
祇園社(八坂神社)の素戔嗚尊は、和御魂(にぎみたま)とされ、
荒御魂と和御魂の二神は、祇園祭で一体化することにより、初めて「神秘の極み」になるといわれる
素戔嗚尊は、出雲の国、肥河の川上で八岐大蛇を退治し、敬称として「悪王子」の称号が贈られた
素戔嗚尊の若き日の勇猛心を荒御魂として祀り「悪王子神社」と称された
<小祠>
1998年(皇紀2658)平成10年の建立
<悪王子社趾石碑>
1992年(皇紀2652)平成4年
悪王子社奉賛会により建立される
7月16日 例祭
<八坂神社の摂社 大国主社>
1590年(皇紀2250)天正18年以前は当町に祀られていた
<祇園祭>
平安時代
悪王子社は、山鉾巡行の無事を祈願する神さんとされるようになる
東洞院四条の辻で、四方に斎竹を立て、注連縄を曳き渡し、神さんに供え物を捧げる神供式が行われた
この辻から山鉾巡行の列が出発していたといわれる
江戸時代
長刀鉾が四条麸屋町で鉾を止め、鉾町の役人が四条寺町付近にあった悪王子社の注連縄を切った記録がある