天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)(AmenohokonomikotoJinjya)

所在地:京都市伏見区石田森西町   鳥居地図情報鳥居

祭神:天穂日大神
相殿:天照皇大神大山咋神

社格式内社官幣小社、旧村社
旧称:田中神社、石田神社
別称:石田の社(いわたのやしろ)(いわたのもり)

 天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)は、延喜式神名帳に記載されていた式内社

 境内は、「万葉集」などで和歌の名所とされている「石田の杜」とされ、京都市文化財環境保全地区に指定されている

 天穂日命は、天孫降臨の前、出雲に行き天日隅宮(あめのひすみのみや)の祭祀を司った神

 菅原道真の祖先の神ともされる

 石田の産土神さん

【天穂日命神社の歴史・経緯】


【天穂日命神社の境内】

 境内は、「万葉集」などで和歌の名所とされている「石田の杜(いわたのもり)」とされる
 本殿などの建物が樹林の中にあり、良好な環境を保っており、
 京都市文化財環境保全地区に指定されている

 <本殿(京都市登録有形文化財)>

 1783年(皇紀2443)天明3年の建立
 棟札と擬宝珠に銘が残る
 檜皮葺(ひわだぶき)、身舎(もや)正面の桁行2間、梁行2間
 京都市内では、ほとんど例のない間口2間の二間社流造(にけんしゃながれづくり)
 切妻造・桟瓦葺の覆屋の中にあって南面して立っている
 柱間は、正面に蔀戸、東側面前方に板扉があり、他は板壁となっている
 内部は、棟通りに板扉を設けられ、手前の外陣と奥寄りの内陣に分けられる

 <拝殿>


 <藤原宇合の歌碑
 参道入り口付近に立てられている
 「山科の 石田の小野の ははそ原 見つつか君が 山道越ゆらむ」(万葉集巻9-1730 藤原宇合)

【天穂日命神社の末社】

 <子守神社>
 子守神(こもりのかみ)
 乳幼児の守り神で、燈籠に石を捧げて祈願すれば不思議に夜泣きが止まるといわれる

 <大黒社>  大黒大神(だいこくおおかみ)
 <春日神社> 春日大神
 <八幡神社> 八幡大神
 <天満宮>  菅原道真

【苗塚の故事

 奈良時代中期
 天武天皇年間(672年〜686年)
 この里にある夜、一夜で数尺(数m)の稲苗が積み上げられ、その上に白羽のあり、
 白髪の老翁が現れて、「この地に天照大見と大山咋神を鎮め祀れば都南方の守護とならん」と告げられる

 稲苗が積み上げられたところが「苗塚」と称される

【天穂日命神社へのアクセス】

 京阪バス 東余熱利用センター 北東へ徒歩約5分

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