大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)は、桓武天皇が王城鎮護のために勧請した方除厄除けの神社
北野天満宮の南西の、一条通の商店街の中に建つ
<大将軍神>
平安時代において、陰陽道信仰のなかでも重要な方位の吉凶を司る星神
藤原氏や貴族なども、造営、入内、行幸などの際にも、陰陽に気遣っていたといわれる
陰陽書「宅経」には「北西を天門として大将軍を祀る」と記されている
平安京の四方に祀られた大将軍神社
東方:大将軍神社(東三条大将軍)
西方:大将軍八神社
南方:藤森神社境内大将軍社
北方:今宮神社境内大将軍社、西賀茂大将軍
<五男三女神>
素戔嗚尊
天忍穂耳命
市杵嶋姫命
田心媛命
湍津姫命
天穂日神
活津彦根神
熊野預樟日命
<暦神八将神>
八方位の神で、暦の吉凶を司る星神
牛頭天王(素戔嗚尊)の8柱の子供とされる
大歳神(だいさいじん) : 歳星(木星)
大将軍(だいしょうぐん) : 太白星(金星)
大陰神(だいおんじん) :大歳神の妃、鎮星(土星)
歳刑神(さいぎょうしん) : 辰星(水星)
歳破神(さいはしん) : 大陰神とおなじ土星
歳殺神(さいさつしん) : 大将軍と同じ金星
黄幡神(おおばんしん) : 羅ごう星
豹尾神(ひょうびしん) : 計都星(彗星)
<鳥居>
<神門>
南向きに建っている
<社殿>
八棟権現造
1929年(皇紀2589)昭和4年11月の再建
前には、方位盤が置かれている
<拝殿>
<方徳殿>
収蔵庫
1974年(皇紀2634)昭和49年
神饌所を取り壊し創建される
<招霊ノ木(おがたまのき)>
神代神
<五社神社>
1718年(皇紀2378)享保3年の勧請
恵比寿神社:商売
稲荷神社:開運
天満宮:学問
長者神社:金運
金毘羅神社:交通安全
<三社神社>
命婦神社:女性の守護
厳島神社:芸能
猿田彦神社:導き
<大金神神社>
陰陽の神
<歳徳神社>
陰陽の神
1857年(皇紀2517)安政4年の創建
<地主神社>
大杉大明神
<神像(重要文化財)>
武装像50体、束帯像29体、童子像1体の合わせて80体
桧、欅で作られている
平安時代中期から末期にかけて、大将軍信仰が盛んな時期に奉製されたもの
方徳殿に安置されている
<古天文暦道資料(京都府指定文化財)>
陰陽道に関わる神社であることから、安倍晴明の子孫が伝えてきた多くの貴重な陰陽道・天文学資料が
方徳殿に収蔵されている
<天球儀>
江戸時代中期の精巧なもの
天文暦学者 渋川春海の製作といわれる
渋川春海は、小説「天地明察」の主人公としても注目されている
直筆の暦なども所蔵されている
フリーマーケット:毎月第1日曜日
<歳旦祭>
正月元日
<西大路七福社ご利益巡り>
1月〜2月
吉祥院天満宮・若一神社・春日神社・わら天神・敷地神社衣笠分社・平野神社
<節分星祭>
2月立春の前の日
<大将軍祭>
10月第3日曜(本来は、10月23日)
午前10時から祭典が行われ、神輿巡行が行われる
前日、宵宮に大蛇餅が奉納され、無病息災等を祈願して氏子に授与される
<七五三詣り>
11月
<お火焚祭>
11月23日
ゴマ木に祈願事、年齢等を書き「大祓」の祝詞が奉奏されるなか火で焚上される