福長神社(ふくながじんじゃ)は、京都御苑の乾御門の西にある小社
式内社で、平安京の宮中に祀られた36座のうち、平安京跡に残されている貴重な神さん
<福井神(さくいのかみ)・綱長井神(つながいのかみ)>
平安京の神祇官西院に祀られていた「座摩巫祭神五座」のうちの2神
平安京の神祇官西院は、現在の二条城の北西付近にあったとされ、
32座が祀られていた
座摩巫祭神五座は、御巫(みかんなぎ)と称される女性神職のうちの座摩巫(ざまみ)によって奉仕された5神
生井神(いくいのかみ)・福井神(さくいのかみ)・綱長井神(つながいのかみ)・波比祇神(はひきのかみ)・阿須波神(あすはのかみ)
このうち、生井神・福井神・綱長井神の3神は井戸を守護する神さん、
波比祇神・阿須波神の2神は、宮中の敷地を守る神さんとされていた
神祇官西院において、御巫祭神八座に次いで、重要な神さんとして祀られた
北庁内に南向きに祭祀された
延喜式神名帳には、「座摩巫祭神五座 並大 月次新嘗」と記されている
月次祭、新嘗祭で、幣帛を受けることとされていた
<石鳥居>
<本殿>
<拝殿>
<手水舎>
<神木>
<地蔵尊>
鳥居のすぐ横に祀られている
<火焚祭> 11月
<福長町>
福井神・綱長井神の神名から「福長神社」とされ、
現在の福長町の名前の由来となっている