玄武神社(げんぶじんじゃ)(Genbu Jinjya)

所在地:京都市北区紫野雲林院町   鳥居地図情報鳥居

祭神:惟喬親王(これたかしんのう)

創建:郷士 若宮八幡宮神職 星野市正茂光

別称:亀の宮、惟喬社(これたかのやしろ)、赤社

御利益:方除、厄除、疫病除け、長寿、商売繁盛

玄武やすらい祭:国の重要無形民俗文化財

 玄武神社(げんぶじんじゃ)は、紫野にある神社

 京都北方の守護神社とされる

 4月第2日曜日には、玄武やすらい祭(重要無形民俗文化財)が行われる

【玄武神社の歴史・経緯】

【玄武神社の祭神】

 <祭神 惟喬親王(これたかしんおう)>
 第55代 文徳天皇の第一皇子、母親は更衣 紀静子
 皇太子になることが予想されていたが、最も権威を誇っていた藤原良房の娘 女御 藤原明子が、第四皇子の惟仁親王を生み、
生後9ヶ月の惟仁親王(これひと)が皇太子となった

 第一皇子として生まれながらも、政治には携われず、病のため出家して「素覚」と号し、洛北小野に隠棲した
 「小野宮」とも称される
 その後、山崎 水無瀬に閑居して詩歌吟詠などをして過ごされた

 轆轤(ろくろ)の始祖として崇拝されている

 生年:844年(皇紀1504)承和11年
 崩御:897年(皇紀1557)寛平9年2月20日
 享年:54


 <霊代(みたましろ)>
 惟喬親王が寵愛されていた御剣が霊代として祀られている
 惟喬親王の外祖父 紀名虎(きのなとら)が所有していたものといわれる



【玄武神社の境内】

 <本殿>

 <三輪明神社>
 勅命により、大和国 三輪大社(現在の奈良県)の鎮花祭の慣わしにより、玄武神社で山城国最初の鎮花祭が行われた


 <玄武稲荷社>

 <手水舎>


【玄武神社の祭事】

 <歳旦祭> 1月元日
 <節分祭> 2月節分
 <初午祭> 2月初午の日

 <やすらい祭宵宮祭> 4月第2土曜日

 <玄武やすらい祭(国の重要無形民俗文化財>
 4月第2日曜日(かつては4月10日に行われていた)
 平安時代以来の、春の花が飛び散る頃に、悪霊や疫神も同時に飛び散るという信仰による疫病退散の鎮花祭に由来する
 花傘に入ることによって悪霊、疫病などが追い払らわれ、そのまま神社に封じ込められるといわれる

 花傘・羯鼓回し(かんこまわし)・小鬼・大鬼と続く
 鬼は、太鼓と鉦に合わせ飛び跳ねて踊り、疫病神が荒れ狂う様子を表す


 <七五三まいり> 11月
 <新嘗祭・御火焚祭> 11月23日
 <御火焚祭・大祓式> 12月31日


 <月次祭> 毎月1日・15日
 <崇敬会月次祭> 毎月10日

【その他】

 <玄武
 平安京は、東西南北の四方を方位を司る神「玄武」が守護している四神相応の地とされる
 玄武は、北方の守護神とされ、船岡山に宿るといわれる
 船岡山へは、真西に約600mほど

 玄武の姿は、亀にがまとりついており、玄色(艶のない黒い色)をしている
 境内の小池には、亀が多く放育されていたので「亀の宮」とも称される

 亀は長寿、は商売繁盛の御利益があると信仰されている

【玄武神社へのアクセス】

 市バス 堀川鞍馬口 徒歩数分
 市バス 大徳寺前 徒歩約5分

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