御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)は、伏見城の西、伏見桃山にある神社
豊臣秀吉が伏見城の守り神とした神社で、桃山時代の遺構を残している
鳥羽・伏見の戦いでは官軍(薩摩藩)の屯所にもなり、石碑が残る
環境庁の名水百選に指定された(1985年昭和60年)清泉「御香水」が湧き出している
伏見の七名水の一つでもある
神功皇后を主祭神とし、日本第一安産守護之大神として広く信仰を受けている
<主祭神>
神功皇后
<相殿>
応神天皇・仲哀天皇・仁徳天皇・
高良大明神・宇倍大明神・瀧祭神・河上大明神・菟道稚郎子尊・白菊大明神
現存する社殿の多くは、徳川家の寄進によるもの
<本殿(重要文化財)>
<表門(重要文化財)>
<拝殿(京都府指定文化財)>
<御香水>
<小堀遠州ゆかりの石庭>
<北門>
<東鳥居>
<石鳥居>
<大手筋木鳥居旧基礎石>
<祓所>
<神馬舎>
<九社殿>
<能舞台>
<絵馬堂>
<神輿蔵>
<土蔵>
<御香宮参集館>
<貴賓館>
<貴賓館庭園>
<儀式殿>
<茶室「九香軒」>
<鎮守の杜>
<おそらく椿>
<ところがらの藤>
<ソテツ(京都市登録天然記念物)>
<ブロンズ母子像「慈(いつくしみ)」>
<「明治維新 伏見の戦跡」の石碑>
<伏見義民の碑>
<「明治三十七八年戦役記念碑」の石碑>
<乃木希典の詩碑>
<神宮寺の石碑>
<竹田街道の車石・車道>
<末社 東照宮>
<末社 松尾社>
<末社 厳島社>
<末社 稲荷社>
<末社 大神宮>
<末社 豊国社>
<東合祀社>
<北合祀社>
<大杉社>
<桃山天満宮>
境内入って右側にある、御香宮神社の摂社・末社ではなく、独立した神社
<金熨斗付太刀(きんのしつきたち)(重要文化財)>
<千姫神輿>
<絵馬>
「社頭曳き図 絵馬」
「算額 絵馬(復元)」
「算額 絵馬」
<将士凱旋図>
<伏見城城跡の出土遺物>
<坩堝(るつぼ)>
<戊辰東軍戦死者霊名簿>
<若水神事> 1月1日
<京都十六社朱印めぐり>
1月1日から2月15日まで
京都の神社16社を年頭に巡拝し、各社で朱印を授かり、あらゆるご利益が一年間得られるといわれる
<七種神事(七草粥)> 1月7日
<御弓始神事>
2月の卯日
大きな字で「鬼」と書いて裏返しにした邪気に見立てた的に矢を射って平穏祈う
江戸時代から続く神事といわれる
大きさは直径約2m、的までは約25m、拝殿の南側に竹を組んで吊るされる
狩衣姿の氏子により的に命中するまで矢が射られる
<例大祭> 4月17日
<茅の輪神事>
7月31日午後3時、午後11時
「備後国風土記」の故事にちなんだ神事
御香宮の本殿と拝殿の中間に直径約3mの茅の輪をかけ、神職がくぐった茅の輪の茅萱(ちがや)を抜き取り持ち帰り、
輪にして門口に吊るしておくと疫病にかからないといわれる
神事は、午後3時と午後11時に行われる
<神能奉納>
9月第3土曜日
能舞台で能、仕舞、狂言が奉納される
<神幸祭>
10月上旬
伏見九郷(ふしみくごう)の総鎮守の祭礼で、「伏見祭」とも称される洛南の大祭
大小の花傘が氏子各町から「アラウンヨイヨイ…」のかけ声で集まる
宵宮祭の翌日、3基の神輿と獅子若や武者行列・稚児行列などが氏子町内を練り歩く
室町時代の風流傘の伝統を今に伝え「花傘祭」とも称される
<御火焚祭> 11月15日
<醸造初神事> 12月中卯日
<鳥羽・伏見の戦い>
1868年(皇紀2528)慶応4年1月2日
旧幕府軍、会津藩・桑名藩の藩兵が、大阪から京都に侵攻する
翌1月3日
朝廷は、薩摩藩・長州藩・土佐藩の諸藩兵を鳥羽・伏見に配置する
伏見では、御香宮神社付近に陣を構え、
鳥羽では、城南宮の参道に薩摩藩の大砲が並べられ、鳥羽・伏見の戦いの勃発の地となる