日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)(HimukaiDaiJinnguu)
所在地:
京都市山科区日ノ岡一切経谷町
地図情報
祭神:
内宮(上ノ本宮)
天照大御神
宗像三女神[多紀理毘賣命(たぎりひめのみこと)、
市寸島比売命、多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)]
外宮(下ノ本宮)
天津彦火瓊瓊杵尊
天之御中主神
社格:式内社(官幣小社)・村社
旧称:粟田口神明宮(あわたぐちしんめいぐう)、恵比寿谷神明宮(えびすだにしんめいぐう)
通称:日向宮、日向神宮、日岡神明宮
京都を彩る建物や庭園認定
ご利益:開運、厄除け、縁結び
日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は、南禅寺の南側の山科に建つ
日向大神宮の一の鳥居のあたりが、京の七口の一つの粟田口にあたり、
「京の伊勢」として伊勢神宮への代参や、東海道を旅する人たちの安全祈願で賑わい、
「弓屋」「井筒屋」「藤屋」など有名な茶屋が建つ
日御山(ひのみやま)や、東山三十六峯の一つの神明山など、周囲の山を神体山とされ、
檜や杉の老樹が茂る
桜、躑躅(ツツジ)、紅葉の名所
【日向大神宮の歴史・経緯】
【日向大神宮の境内】
同じ天照大御神を祭神とする伊勢神宮と同様に、神明造とし、外宮と内宮が置かれる
御門と板垣で敷地を区画するなど、古い社殿構成を伝えている
敷地の高低差を利用して、内宮・外宮などの建物が建てられており、周囲の山と一体となった境内となっている
<内宮 本殿(上ノ本宮)>
境内の最も奥に、南面して建つ
桁行正面1間、背面2間、梁行2間の
神明造
両脇に棟持柱を建て、屋根の棟には内削ぎの千木と堅魚木8本をのせている
<内宮 御門>
本殿の前方に建つ四脚門
屋根には、内削ぎの千木と堅魚木6本がのり、両脇に板垣が付いており内宮の敷地を区切っている
<外宮(下ノ本宮)>
内宮の前方に、一段下がったところに建つ
本殿・御門ともに、内宮とほぼ同じ規模と形式になっているが、屋根の千木が外削ぎで堅魚木がそれぞれ1本少ない
<拝殿>
<影向岩(ようごういわ)>
神様が降りてこられる神聖な岩
内宮前の左手、天の岩戸に登る道の入口付近にある
<神馬(しんめ)>
<朝日泉>
京の名泉の一つの霊水
貞観年間(859年〜877年)
疫病が流行したとき、「この宮地に湧きいづる清水の水をくんで万民に与えよ」との神告があり、
清和天皇の勅願により、菅原の船津卿が、そのように行ったところ、たちまち疫病が治まったといわれ、
この泉を「朝日泉」と名付け賜ったといわれる
元日には若水祭が行われる
【日向大神宮の境内神社】
上ノ別宮
<荒祭宮(あらまつりぐう)>
下ノ別宮
<多賀神社>
祭神:
伊邪那岐命、
伊邪那美命
<春日神社>
祭神:
天児屋命
<五行神社>
祭神:木火土金水の神
以下、別宮
<福土神社(ふくどじんじゃ)>
祭神:大黒主命(おおくにぬしのみこと)
<恵美須神社>
祭神:
事代主神
山城国では最古の恵美須神社といわれる
えびす神と習合して商売繁盛の信仰を得る
<天鈿女神社(あめのうずめじんじゃ)>
祭神:
天宇受賣命
<戸隠神社(とがくしじんじゃ)>
祭神:天手力男神(あめのたじからおのかみ)
裏山の天岩戸
くぐり抜けると開運・厄除けのご利益がある
<御井神社(みいじんじゃ)>
祭神:水波能売神(みずはのめのかみ)
「朝日泉」といわれる神泉
<猿田彦神社>
祭神:
猿田毘古神
花祭神
交通安全・安産守護
<神田稲荷神社>
祭神:
宇迦之御魂神、保食神(うけもちのかみ)
外宮の下の境内に立つ
<朝日天満宮>
祭神:
菅原道真
<厳嶋神社>
祭神:
弁財天
外宮の下の境内に立つ
<
伊勢神宮 遥拝所>
<天龍龍神>
<地龍龍神>
【日向大神宮の文化財】
清和天皇・後奈良天皇・
後陽成天皇の勅額
【日向大神宮の祭事】
<若水祭>
1月元日
元旦に朝日泉の若水をくみ、神饌を調理し、両本宮に献供して国家安泰・無病息災などが祈願される
元旦から三が日間、若水を参拝者に授与される
<節分祭>
2月節分
立春を一年の始めとして、これまでの厄を祓い落とす「ぬけ参り」が行われる
ぬけ参りは、天の岩戸をくぐり抜けることで、罪穢れが払い清められ、福を招くといわれる
諸祈願成就祈祷の献火神事、古札の焼納も行われる
<例大祭(れいたいさい)>
10月16日 外宮例祭が行われる
10月17日 内宮例祭・神嘗祭が行われる
内宮例祭は、祭典中に御神楽が奏され「人長の舞」が奉納される
神嘗祭は、
伊勢神宮におかれては、新穀の大御饌が献ぜられる最も重要な祭儀とされる
【日向大神宮へのアクセス】
地下鉄 東西線
蹴上駅 徒歩約15分
【京都検定 第4回2級】
【京都検定 第13回2級】
【京都検定 第14回2級】
【京都検定 第21回1級】