祝園神社(ほうそのじんじゃ)は、相楽郡精華町の木津川の西側の柞ノ森(ほほそのもり)にある神社
崇神天皇の時代に謀反を起こした武埴安彦が討伐された怨霊を鎮めるために春日明神を勧請して創建される
毎年正月初申の日より3日間にわたり村人が物忌みに服する居籠祭が行われている
奈良時代
称徳天皇年間(749年~758年)
BC88年(皇紀573)崇神天皇10年に、崇神天皇に謀反を起こして討伐された武埴安彦命の怨霊を鎮めるために春日大神が勧請された
春日大神は、建御雷命、経津主命、天児屋命の3柱
風土記によると
羽振苑社(はふりそののやしろ)として、祭神は大歳神・伊怒比女神(大歳神の妻神)・曾富理神(御子神)とされている
建御雷命
武神、軍神、刀剣の神さんとされる
<経津主命(ふつぬしのみこと)>
武神、軍神、刀剣の神さんとされる
<天児屋命>
祝詞の神さん、藤原氏の祖神
<本殿(京都府暫定登録文化財)>
江戸時代の建立
<表門(京都府暫定登録文化財)>
江戸時代の建立
<拝殿>
割拝殿
<石碑「武垣安彦破斬旧跡」>
<柞ノ森(ははそのもり)>
楢(ナラ)や樟(クヌギ)の大木に囲まれた鎮守の森
<皇大神宮>
<熊野神社>
<熱田神社>
<出雲神社>
<天満宮>
<西宮神社>
<稲荷神社>
<有功神社>
<棟札6点>
江戸時代のもの
1713年(皇紀2373)正徳3年の棟札には、前年8月19日に前代未聞の大洪水に見舞われ社殿が大破したことが記されている
<当社度々造営日記(木札)>
1776年(皇紀2436)安永5年には、祝園森薬師寺が再建されたことが記されており、
再建にあたって水難を避けるため6尺の地上げをしたことが記されている
<棟札写(木札)>
1824年(皇紀2484)文政7年のもの
<居籠祭(京都府無形民族文化財指定)>
毎年正月 初申の日より3日間にわたり行われる
第一日:風呂井の儀:風呂の井戸で、神官が暗闇の中で祝詞を奏し、玉串を納める
第二日:御田の儀:大松明が祭場に運ばれ、神官が鈴を鳴らし、村中が消灯し一切の物音を謹慎しする
第三日:綱引の儀:氏子が竹の輪を曳き合い、神さんを迎え豊かな実りもたらす儀礼
<祝園(はふその)>
「祝部(はふりべ)」は、罪穢を払う神職のことで
「祝園」は、かつて「はふその」と称され、死者の遺体を投げ捨てられた場所の意味がある