今宮神社御旅所(いまみやじんじゃおたびしょ)は、紫野にある今宮神社の御旅所
毎年5月に開催される今宮祭では、氏子圏を巡行する3基のお神輿がここに集まり鎮座する
能舞台、神輿奉安殿が、登録有形文化財に指定されている
西隣に若宮神社、東隣に玄武神社がある
毎年5月に開催される今宮祭では、氏子圏を巡行する3基のお神輿がここに集まり鎮座する
普段は駐車場として利用されている
<能舞台>
神輿奉安殿の西隣に南面している
今宮祭には「御旅能」が行われていた
木造平屋建、入母屋造妻入、金属板葺、桁行5.9m、建築面積84m2
背面に後座があり、鏡板に法眼 吉田元陳の筆により背景に松を、右手に竹を描いた羽目板を張る
東面軒下の切目縁を謡座(うたいざ)とする
舞台の左手に橋掛が伸び、楽屋の役割を持つ「鏡の間」へつながっている
舞台背面に虹梁を架け、小組格天井が張られている
1795年(皇紀2455)寛政7年に再建された建物
社寺に残っている能舞台としては、西本願寺にある2つの能舞台の次に古いものとされる
1965年(皇紀2625)昭和40年頃まで、今宮御旅能が奉納されていた
2018年(皇紀2678)平成30年3月27日
登録有形文化財に登録される
<神輿奉安殿(しんよほうあんでん)>
木造平屋建、入母屋造、金属板葺、桁行10.5m、梁間8.6m、建築面積90m2
1945年(皇紀2605)昭和20年
再建される
2018年(皇紀2678)平成30年3月27日
登録有形文化財に登録される
各面三間で小壁の下方が吹放ちとなっている
正背面中央間を広め、楣(まぐさ)(入口上部の横木)を高くして、お神輿が出入りしやすいようになっている
内部は、格天井
小屋はトラス組
<今宮祭>
毎年5月5日:神幸祭 「おいで」と称される
5月15日に近い日曜日:還幸祭 「おかえり」と称される