蚕の社(かいこのやしろ)は、太秦にある神社
養蚕・機織・染色の技術に優れこの地を納めていた秦氏が、水の神・結びの神さんを祀ったのが由来といわれる
木嶋坐天照御魂神社は、「木嶋に鎮座する天照御魂神の社」という意味がある
平安時代には、祈雨の神として信仰され、
平安京遷都以後には、朝廷から祈雨の奉幣が行なわれていた
本殿の右側にある、養蚕・織物・染色の始祖を祀る摂社 養蚕神社(こかいじんじゃ)が
「蚕の社(かいこのやしろ)」と称される
元糺の池に三方正面の京都三珍鳥居の一つの珍しい「三柱鳥居」がある
社殿は、明治以降の再建
<本殿>
<東本殿(蚕養神社)>
養蚕・織物・染色の祖神を祀る
<拝殿>
<舞殿>
<三柱鳥居(みばしらとりい)>
本殿の西、元糺の池に建つ三方正面の石鳥居
三本の石柱を三つの島木と貫(ぬき)でつないだ中山鳥居(なかやまとりい)を正三角形に組み合わせ、
その中心にある組石の神座に御幣が立てられ、三方から参拝できる
創建年代も、何のために建てられたかも不明
京都三珍鳥居の一つ(京都御苑の厳島神社の唐破風鳥居、北野天満宮の境内末社 伴氏神社の鳥居)
1831年(皇紀2491)天保2年
石柱に再興されたときの「元糺太神」の刻銘がある
<元糺の池(もとただすのいけ)>
三鳥居の組石の神座から清水が湧き出ている
夏の土用の丑の日に手足を浸すと、しもやけ・脚気(かっけ)にならないといわれ無病息災が祈願される
現在は、下鴨神社でも「足つけ神事」として行われている
<元糺の森>
嵯峨天皇が、「糺」を下鴨神社に遷し、木嶋神社の森を「元糺」とされたといわれる
以来、下鴨神社の森を「糺の森(ただすのもり)」と称し、木嶋神社の森を「元糺の森」と称されるようになる
下鴨神社の糺の森にある摂社 河合神社の祭神は賀茂別雷命の母親 玉依媛命で、
元は秦氏が祀っていた祭神で、賀茂氏が秦氏の婿となり祭祀権を譲られたといわれ、
秦氏と賀茂氏との深い関係がいわれる
<八社>
本社左側にたつ
<白清社>
祭神:宇賀御魂神
石室の中に祀られている
<椿丘社>
祭神:椿丘大明神
<顕名社>
<魂鎮社>
<御手洗祭>
7月土用の丑の日
元糺の池に手足を浸すと諸病にかからないといわれる
<例祭> 10月10日