貴舩神社(きぶねじんじゃ)は、深泥池の西にある神社
鞍馬山の総本社 貴舩神社は、賀茂川の水源にあたり、水を司る神として朝廷や庶民からの信仰が篤く、
参詣を容易にするために、鞍馬街道筋に、その分社として分霊され勧請された
<本殿>
流造
<割拝殿>
入母屋造妻入
<大杉>
北区区民の誇りの木
高さ約30m、幹周約3.8m
<忠魂碑>
<秋葉神社>
祭神:秋葉明神(あきばみょうじん)(すぐきの神)
<末社 弁天社>
本殿の裏にある
<役行者像>
本殿の裏の石段上にある
<池大雅ゆかりの地記念碑>
江戸時代中期の南画家 池大雅の生誕の地付近でもある
2018年(皇紀2678)平成30年1月30日
記念碑が建立され除幕式が行われた
<例祭> 10月23日
<御火焚祭(おひたきさい)> 12月12日
<すぐきの神>
すぐきは、日本で唯一の全く人工的な味付け調味の無い自然乳酸発酵の京漬物
平安時代
深泥池付近は「七つ森七軒村」といわれ、その一番森は「消し山」と称され、火伏せ神の秋葉神社が祀られていた
1868年(皇紀2528)明治元年
神仏分離令による廃仏毀釈により、賀茂社の社家により秋葉神社が打ち壊わされた
1869年(皇紀2529)明治2年3月
社殿の修復を怠ったためといわれる大火により、村を全焼してしまう
空腹の中、村人たちが焼け跡を整理していると、どの家にも漬物桶だけが焼けながらも、中身が焼け残っていたといわれ、
それらの桶を開けると、適度に火が入って、いい匂いがしたといわれる
村長が、その茎を一本試食したところ、美味しく、「酸い茎や(すいくきや)」と言われたといわれる
それは、火の神である秋葉神社が、村人に罰を与えるとともに、生命の根源である酵素の漬物による恵みを与えたといわれる
<深泥池地蔵>
数十m南にある
1157年(皇紀1817)保元2年
深泥池の西の鞍馬街道に、六地蔵めぐりの一つ、御菩薩池地蔵(深泥池地蔵)が祀られる
室町時代
深泥池には、関所が置かれるなど、洛中への重要な出入口の一つとなっていた