金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)は、京丹後市峰山町にある神社
ちりめん織業者らにより蚕の社から勧請された末社 木島神社には、養蚕の大敵である鼠を退治する狛猫が置かれている
<大物主神>
日本神話に登場する国津神
大国主命と一緒に国造りを行い三輪山に祀られた国造りの神さん
ご利益:家内安全、商売繁昌、交通安全、開運厄除、大漁満足、海上安全、学業成就、病気平癒、夫婦和合、安産など
境内は約6,000坪(約20,000m2)
<大鳥居>
<亀の池>
数百匹の亀が住んでいる
石亀(イシガメ)、草亀(クサガメ)、イシクサガメ、外来種のアカミミガメ(ミドリガメ)など
<手水舎>
<神門>
<石段>
約180段
<本殿>
<拝殿>
<絵馬舎>
<末社 木島神社・猿田彦神社>
祭神:保食命
石段の上部の左側にある
養蚕の神さん
1830年(皇紀2490)文政13年
糸商人や養蚕家により、木嶋坐天照御魂神社の摂社 養蚕神社より分霊される
<狛猫(京丹後市指定文化財)>
末社 木島神社の石像狛猫1対
左側は阿形で子猫を抱いている、右側は吽形
機織養蚕の守護神の使いとして、養蚕の大敵の鼠を追い払うとされる
1832年(皇紀2492)天保3年
左側の猫の石像が奉納される
1846年(皇紀2506)弘化3年
右側の猫の石像が奉納されるされ、狛猫として揃う
2020年(皇紀2680)令和2年9月1日
京丹後市指定文化財に指定される
<秋葉神社>
祭神:火之迦具土神
石段の上部、拝殿の手前、右側にある
1813年(皇紀2473)文化10年
増長院の尊光法院の「諸事筆記控」に、秋葉権現を合祀することを届け出たことが記されている
<八坂神社・佐々木神社>
祭神:素戔嗚尊・定省命
石段の上部の右側、木島神社・猿田彦神社の向かいにある
佐々木神社は、峯山藩主 京極家の祖先神とされる
1701年(皇紀2361)元禄14年
京極家4代 京極高之のときに、先祖の廟を藩邸の表門の前に祀られる
1876年(皇紀2536)明治9年
峰山小学校建設にあたり、現在の地に遷宮された
<稲荷神社>
祭神:倉稲魂神
石段の中部の左側、木島神社の下にある
1863年(皇紀2523)文久3年
11代藩主 京極高富のときに、三河国豊川村(現在の豊川市)の妙厳寺から稲荷蛇吉尼天が勧請され、三の丸の慈眼堂に祀られた
1883年(皇紀2543)明治16年
廃藩により境内が荒れ転々として、3度の遷宮で現在の地に遷宮された
<粟嶋神社>
祭神:少彦名命
稲荷神社の下、一番下にある境内社
古い札や人形を納め、川裾祭(水無月祭)のときに祓い清めてもらう習わしがある
1813年(皇紀2473)文化10年「丹哥府志」に「惣門の前、左の方へ上りて粟島大明神の社あり」と記載されている
<遊歩道>
<紅葉密生地>
紅葉の名所とされる
<神輿蔵>
<山屋台蔵>
<儀式殿>
手水舎の左奥にある
<斎館・社務所>
<節分祭> 2月節分
<春季大祭> 4月9日・10日
<夏季大祭> 7月9日・10日
<水無月祭(夏越祓)> 7月29日
<こまねこまつり>
9月中旬
末社 木島神社の狛猫にちなむ地域のお祭
2016年(皇紀2676)平成28年9月18日
「第1回こまねこまつり」が開催される
<例祭>
10月10日
<神輿渡御祭>
10月第2日曜
朝7時30分の神幸祭
午前9時に、お神輿が社頭を発御し、峰山町内を巡行する
御旅所「金峰神社」で、昼御饌祭が行われる
午後4時頃、還幸する
お神輿は、50名程で担がれる中型の大きさ
吹貫が行列の先頭を進む
町内の曳き屋台、芸屋台など5基の屋台の山車と、太刀振が毎年輪番で巡行する
<新嘗祭 紅葉祭>
11月23日
紅葉期間中は、ライトアップが行われる
<こんぴら手づくり市>
毎月第3日曜
手芸品、陶器や工芸、鞄、衣類、パン、野菜、鉢植えなど手作り品であれば出店できる
<丹後ちりめん>
丹後峰山は、丹後ちりめん発祥の地とされる
享保年間(1716年~1736年)の頃
峰山の絹屋佐平治が、ちりめん織の技法を確立したといわれる
峯山藩により奨励され、ちりめんは丹後一円に広まり、
峰山の町には、ちりめん問屋、糸屋、機織りが集まり、農家では絹を生産するための養蚕が行われ栄えた
<与謝野鉄幹>
明治時代から昭和時代の歌人
金刀比羅神社にちなむ歌「峯山の 宮つくる日にいきあひて 我さへ光る み柱のもと」
<日本遺産 丹後ちりめん回廊>
丹後地方の伝統産業であるちりめん産業と、それをとりまく文化・史跡・産物等48項目で構成された文化財の総称
2017年(皇紀2677)平成29年4月
文化庁により認定される