久我神社(くがじんじゃ)は、北区の大宮通玄以通から南西にある神社
上賀茂神社の境外摂社で、賀茂氏の祖神 賀茂建角身命が祀られている
賀茂県主(かもあがたぬし)の氏神社(うじがみしゃ)であり、航空交通安全の守護神でもある
1柱のみ祀られている
<賀茂建角身命>
山城の賀茂氏(賀茂県主)の始祖とされる
下鴨神社(賀茂御祖神社)の祭神
上賀茂神社(賀茂別雷神社)の祭神の御親神
神武天皇が東征されたときに、八咫烏(やたがらす)と化して天皇軍を大和へ導き、
その功によってこの地方を賜り、一族を率いて国土の開発に努められたといわれる
そのため、航空安全、交通安全守護の神さんとして信仰されている
延喜式神名帳の「愛宕郡 二十一座 大八座 小十三座」の「久我神社(くかじんじゃ)」とされる
<本殿>
一間社流造、檜皮葺
上賀茂神社の本殿と同形同規模
1628年(皇紀2288)寛永5年
徳川秀忠の寄進により現在の社殿が再建される
<拝殿>
切妻造、檜皮葺
妻側を正面とし、左右に庇が付く珍しい造り
「航空安全」の扁額が掲げられている
1628年(皇紀2288)寛永5年
徳川秀忠の寄進により現在の社殿が再建される
<手水舎>
神紋「二葉葵」が彫られている
<ケヤキの大樹>
大宮の森の面影を残すケヤキの巨樹
樹齢600年といわれる
<春の例祭>
4月1日
牽馬の儀(ひきうまのぎ)
上賀茂神社の神馬が、本殿を3周する
<八朔祭>
9月1日
<秋の例祭>
11月1日
牽馬の儀
<神幸祭>
11月3日
旧大宮郷四学区(大宮・待鳳・紫竹・元町)の氏子町内を神輿が幸行する
<久我の里(こがのさと)>
賀茂川のこの地に、久我の里があったとされる
「山城国風土記」逸文などによれば、久我国(こがくに)北山の基とされる
<大宮の森>
かつては、広大な社殿と、欅(ケヤキ)などが繁茂していたといわれる
1686年(皇紀2346)貞享3年の「雍州府志」には、境内は「大宮の森」と記されている
<大宮通>
久我神社の旧称「大宮社(おおみやしゃ)」の門前を通ることから名付けられたといわれる