久我神社(くがじんじゃ)(Kuga Jinjya) 京都通メンバ
所在地:京都市北区紫竹下竹殿町   地図情報

賀茂別雷神社上賀茂神社)の境外摂社(第八摂社)

祭神:賀茂氏の祖神 賀茂建角身命

社格式内社(久我神社(くかじんじゃ)

創建:不詳

通称:氏神社(うじがみしゃ)、大宮社(おおみやしゃ)

京都市指定史跡(久我神社境内)(1987年(皇紀2647)昭和62年5月1日指定)

ご利益:航空安全、交通安全の守護神

 久我神社(くがじんじゃ)は、北区の大宮通玄以通から南西にある神社

 上賀茂神社の境外摂社で、賀茂氏の祖神 賀茂建角身命が祀られている

 賀茂県主(かもあがたぬし)の氏神社(うじがみしゃ)であり、航空交通安全の守護神でもある

【久我神社の歴史・経緯】

【久我神社の祭神】

 1柱のみ祀られている

 <賀茂建角身命
 山城の賀茂氏(賀茂県主)の始祖とされる

 下鴨神社賀茂御祖神社)の祭神
 上賀茂神社賀茂別雷神社)の祭神の御親神

 神武天皇が東征されたときに、八咫烏(やたがらす)と化して天皇軍を大和へ導き、
その功によってこの地方を賜り、一族を率いて国土の開発に努められたといわれる

 そのため、航空安全、交通安全守護の神さんとして信仰されている

 延喜式神名帳の「愛宕郡 二十一座 大八座 小十三座」の「久我神社(くかじんじゃ)」とされる

【久我神社の境内】

 <本殿>
 一間社流造、檜皮葺
 上賀茂神社の本殿と同形同規模
 1628年(皇紀2288)寛永5年
 徳川秀忠の寄進により現在の社殿が再建される

 <拝殿>
 切妻造、檜皮葺
 妻側を正面とし、左右に庇が付く珍しい造り
 「航空安全」の扁額が掲げられている
 1628年(皇紀2288)寛永5年
 徳川秀忠の寄進により現在の社殿が再建される

 <手水舎>
 神紋「二葉葵」が彫られている

 <ケヤキの大樹>
 大宮の森の面影を残すケヤキの巨樹
 樹齢600年といわれる

【久我神社の祭事】

 <春の例祭>
 4月1日
 牽馬の儀(ひきうまのぎ)
 上賀茂神社の神馬が、本殿を3周する

 <八朔祭>
 9月1日

 <秋の例祭>
 11月1日
 牽馬の儀

 <神幸祭>
 11月3日
  旧大宮郷四学区(大宮・待鳳・紫竹・元町)の氏子町内を神輿が幸行する

【その他】

 <久我の里(こがのさと)>
 賀茂川のこの地に、久我の里があったとされる
 「山城国風土記」逸文などによれば、久我国(こがくに)北山の基とされる

 <大宮の森>
 かつては、広大な社殿と、欅(ケヤキ)などが繁茂していたといわれる
 1686年(皇紀2346)貞享3年の「雍州府志」には、境内は「大宮の森」と記されている


 <大宮通
 久我神社の旧称「大宮社(おおみやしゃ)」の門前を通ることから名付けられたといわれる

【久我神社へのアクセス】

 市バス 下竹殿町 徒歩数分
 市バス 下岸町 徒歩約5分

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