諸羽神社(もろはじんじゃ)は、山科の北部に位置する神社
山科十八郷の中で第4番目にあたる四宮や安朱・竹鼻の産土神さんとして親しまれ、「四ノ宮」とも称される
琵琶法師に祖と仰がれる人康親王のゆかりの地で、江戸時代には多くの琵琶法師が集まって琵琶を弾いていたといわれる
<本殿>
三間社切妻平入
<拝殿>
<大鳥居>
<磐座>
本殿の北西背後にある
<神水の井戸>
本殿の北西背後にある
<人康親王の琵琶石>
人康親王が琵琶を弾きながら座っていたとされる石
人康親王は、仁明天皇の第4皇子で、若くして失明し出家した
盲人などに琵琶や詩歌を教え、琵琶法師の祖神とされる
江戸時代には多くの琵琶法師が集まって琵琶を弾いていたといわれる
<百燈所>
<稲荷社>
祭神:稲荷大神(いなりおおかみ)
<天満宮>
祭神:菅原道真
<例祭> 4月23日
<山科祭> 9月10日
<神幸祭>
10月第3日曜日
神輿2基が、氏子圏内を巡幸する
<人康親王怨霊説>
山科十八郷の中で第4番目にあたる四宮には、人康親王の崇敬と鎮魂のための場所がいくつもある
人康親王は、仁明天皇の第4皇子
859年(皇紀1519)貞観元年
将来有望とされていたが、28歳の若さで病気により失明し宮中を追われ、出家して山科に山荘を開いて隠棲する
管弦楽にも優れ、よく琵琶を弾いていたといわれる
「伊勢物語」に登場する「山科の禅師親王」とされている
<人康親王山荘跡>
参道に、風情ある苑池があったといわれる山荘跡の石碑が立っている
<お足摺の池>
近辺の「琵琶琴元祖四ノ宮大明神」という祠の横にある池
目が見えなくなって宮中を追われ、この地に隠棲した人康親王が、悔しさのあまり地団駄を踏んだところ
泉が沸き出したといわれる
庭石や3本の大楠などもある
<人康親王の供養塔>
徳林庵にある石塔
人康親王の霊亀石の上に、知らずに民家を建てたところ、そこの住人の一人が目を患い気が狂って走り回ったため、
供養塔を建てて祀ったといわれる