宗像神社(むなかたじんじゃ)は、京都御苑の南西部にある神社
厳島神社から北西に徒歩約2分ほどのところの花山院家邸跡にある
京都御所の南西(裏鬼門)にあたり、方除けの神さんとされる
<主祭神>
宗像三女神(市寸島比売命、多紀理姫命、多岐津姫命)
別御名:道主貫(みちぬしのむち)
全ての道を司どる大神さんとされる
道の神(交通・運送の神)、海の神(産業・文化の神)、海上交通の守護神として信仰されている
通称:御所の弁天さん(弁財天)
<配祀>
倉稲魂神(くがのみたまのかみ)、天石戸開神(あめのいわとあけのかみ)
<本殿>
一間社流造檜皮葺
安政年間(1854年〜1860年)
現在の社殿が再建される
<拝殿>
<舞殿>
<御神木>
樹齢600年から800年の京都御苑最長老の楠(クスノキ)の巨木
境内の南に立っている
<元左近の桜>
1936年(皇紀2596)昭和11年
京都御所の紫宸殿の左近の桜を拝領したもの
<多羅葉(たらよう)の樹>
社殿正面にある
この樹の葉を使って文書を残したといわれ、「葉書」の語源となっている
<摂社 花山稲荷神社>
祭神:宇迦之御魂大神
社殿:一間社流造檜皮葺
境内の南にある楠の神木の下にある
花山院家の守護神として祀られた
<摂社 京都観光神社>
祭神:猿田彦大神
社殿:一間社流造銅板葺
1969年(皇紀2629)昭和44年11月1日
恵まれた観光資源に感謝の念を表すため観光業者の発案によって創建された
祭神の猿田彦大神は、道祖神(どうそしん)で、観光客の安全息災と業界の発展を祈念して勧請された
<摂社 少将井神社>
祭神:櫛稲田姫命
社殿:流見世棚造檜皮葺
かつて中京区の少将井町・少将井御旅町の間にあった八坂神社の御旅所を遷祀したものといわれる
祇園祭の後祭である7月24日に、八坂神社から神職が参向し、神饌を供進、祇園祭斎行の報告がされる
<摂社 繁栄稲荷神社>
祭神:命婦稲荷神
ご利益:子孫繁栄、事業発展
社殿:一間社流造檜皮葺
藤原基経が、狐が数人の子供に捕まって杖で打たれているところを助けたことがあり、
その狐が夢中に現れて「住む場所を賜れば火難などの災害から護る」と言われたため、宗像三女神の眷属として祀ったといわれる
<摂社 金比羅宮>
祭神:大物主神、崇徳天皇
社殿:春日造檜皮葺
1806年(皇紀2466)文化3年10月10日
讃岐丸亀藩主 京極高中により、金刀比羅宮を勧請して祀られる
例祭 9月15日
例祭日の後の日曜日または祝日に、神賑いの日として、神楽舞などが奉納される
<アオバズクのすむ森>
毎年4月下旬頃から10月頃まで、
京都御苑の南部の宗像神社周辺のクスノキの大木に、アオバズクが訪れ営巣する
夕方から夜にかけて、ホウホウという鳴き声が聞ける
1992年(皇紀2652)平成4年
「アオバズクのすむ森」として、京都府の自然200選に選定される
<自然観光>
1〜2月:水仙の花
3〜4月:元左近の桜・彼岸桜・染井吉野・枝垂れ桜・黄桜・山桜
10〜12月:カリンの実
11〜12月:紅葉