宗忠神社(むねただじんじゃ)は、吉田山の南丘陵上に立つ黒住教の神社
幕末維新の新興民衆宗教の一つ黒住教の教祖 黒住宗忠(くろずみむねただ)を祀る
黒住宗忠の生地で黒住教の本部のある岡山にも宗忠神社がある
黒住教は、幕末維新の新興民衆宗教の一つ
教祖:黒住宗忠(くろずみむねただ)
<教義>
天命(太陽神・天照大御神)を宇宙創造の中心とし、人心をその分霊とみて、神人合一を説く
伝統的な神祇観に近く、神道界や尊皇思想家に受け入れられた
<本殿>
流造
1912年(皇紀2572)明治45年の改築
<拝殿>
1937年(皇紀2597)昭和12年の改築
<神井戸>
創建後に掘られた井戸
山の上の土地であることから「水は出ない」といわれていたが、
赤木忠春は、三十尺(約10m)だけ掘らせ、神前に供えた御神水を空井戸に注ぎ祈願したところ、
翌朝には、水が涌き出していたといわれる
それ以来、水が湧き続けているが、神社に御神慮に適わぬことが起こると水が濁るといわれる
<宗忠鳥居>
正参道の上に立つ二の鳥居
神明鳥居の代表的な形式の一つ
鹿島鳥居に額束を取り付け、両柱を少々内方に傾斜(転び)をつけた形式
反り増が無く、島木が無く、貫が柱から出ており、額束がある形式
鹿島鳥居にある楔の有無は問われない
1982年(皇紀2642)昭和57年
宗忠神社御鎮座百二十年記念祝祭の記念事業の一つとして、現在の場所に石造りの宗忠鳥居が再建された
<狛獅子>
獅子が逆立ちしている備前焼の狛犬
正参道の入口におかれている全国でも珍しいもの
<神明宮>
祭神:天照大御神
本殿の北に並んで立つ
1866年(皇紀2526)慶応2年9月16日
二条関白殿の鎮守神明宮を現在の地に遷された
<白山社>
祭神:菊理媛神(白山比咩神・伊邪那岐命・伊邪那美命
境内の右に立つ
白山比咩神は、加賀国(石川県)の霊峰白山を神体山とする
この土地を鎮護する神として、古くから祀られている
<忠春社>
祭神:赤木忠春(赤木忠春神)
本殿の左に立つ
赤木忠春(あかぎただはる)は、黒住宗忠の高弟の一人で、美作(岡山県久米郡)の生まれ
宗忠大明神の大道宣布のため、京都で布教に貢献した
幕末維新では、勤皇派として国事のためにも寄与したとされる
<例祭>
4月第4日曜日
<神明宮 例祭>
10月