長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)(Nagaoka Tenmanguu

所在地:長岡京市天神町2丁目   鳥居地図情報鳥居

祭神:菅原道真

創建:中小路宗則(菅原道真家臣)
中興の祖:宮司 中小路宗城

京都十六社朱印めぐりの一つ

 長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)の地は、菅原道真が、在原業平らと共に、たびたび詩歌管弦を楽しまれたゆかりが深いところ

 八条ヶ池の池畔・中堤のキリシマツツジの真紅の回廊がみごとな名所

【長岡天満宮の歴史・経緯】



【長岡天満宮の境内】

 創建時には、10万坪ほどの敷地があったが、明治維新の上地により、現在は、2万坪ほどの敷地となっている

 境内奥には、梅林もあり、3月中旬には、梅花祭も行われる

 <社殿>
 三間社流造、素木の本殿と、祝詞舎、透塀
 1941年(皇紀2601)昭和16年
 平安神宮の社殿を拝領移築したもの
 設計は、東大教授 伊藤忠太氏

 <拝殿>
 1998年(皇紀2658)平成10年
 既存の素木の拝殿を、朱塗りにして増改築される

 <正面大鳥居>
 総御影石製の大鳥居
 総高9.75m、笠木12m、総重量50トン
 1998年(皇紀2658)平成10年10月
 菅公御神忌1100年大萬燈祭(2002年(皇紀2662)平成14年)を奉賛して奉納された

 <酒樽奉献舎>
 本殿の手前の石段下にある、50丁の飾樽が奉献できる奉献舎
 銅板葺屋根、北山丸太の柱、左右6m、高さ5m
 全国の有名な酒造会社の銘酒樽が奉納されている
 毎年4月末には、献酒祭が行われている



 <中小路宗城大人之像>
 生年:1864年(皇紀2524)元治元年
 没年:1936年(皇紀2596)昭和11年
 明治時代の中興の祖とされる宮司
 境内や奉賛会の整備を行い復興し、村社から郷社、さらに府社へと一代で2度社格昇格を成す

 1986年(皇紀2646)昭和61年
 没後50年に息子の中小路宗康が建立

 <中小路宗康大人之像>
 中興の祖とされる宮司 中小路宗城の息子
 生年:1903年(皇紀2563)明治36年
 没年:1990年(皇紀2650)平成2年

 2011年(皇紀2671)平成23年
 本殿移築70年を記念して子の中小路宗隆が建立


 <絵馬堂>

 <筆塚>

 <茶亭>



 <紅葉庭園「錦景苑」>
 2007年(皇紀2667)平成19年11月25日
 石碑の庭を改修して竣工する
 広さ約1000m2
 傾斜の地形を利用して造営した滝を取り囲むように、約100本の紅葉が植えられている
 和歌山城内紅葉渓庭園を参考にしている

 菅原道真の歌碑が立っている
   「このたびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山紅葉の錦神のまにまに」

 <石碑の庭>
 参道の途中の小さな弁天池の周りに歌碑や、記念碑が建立されている





 <八条が池>
 境内の東に広がる池で、外周は約1㎞、貯水量は約35000トンある
 江戸時代初期
 1638年(皇紀2298)寛永15年
 領主 八条宮智仁親王により、社地が整備され、社殿の東にある八条ヶ池が灌漑用水を兼ねて造営される
 池を二分する中堤が参道となっている
 中堤の真ん中の石の太鼓橋は、加賀 前田候の寄進といわれている
 杜若の群集も生育している

 <霧島つつじ(キリシマツツジ)長岡京市天然記念物)>
 八条ヶ池の池畔・中堤のキリシマツツジの真紅の回廊がみごとな名所
 見頃は、4月下旬〜5月上旬
 樹高が約2.5mあり、推定樹齢130年前後
 1993年(皇紀2653)平成5年
 長岡京市により、キリシマツツジの保全のため、中堤が拡幅される
 中堤と中ノ島を結ぶ総檜造りの水上橋を含む一帯を「八条ケ池ふれあい回遊のみち」と名付けられる







【長岡天満宮の末社】

 天神の森の中に、7社の末社と、地蔵が祀られている

 <八幡社>
 本殿向かって右
 祭神は、応神天皇で、厄除けの守護神とされる

 <春日社>
 本殿向かって右
 祭神は、経津主命、天児屋命比売大神で、水などの自然神、芸能神とされる

 <長岡稲荷大明神>
 本殿向かって左
 祭神は、倉稲御魂神猿田彦大神、大宮女神で、五穀豊穣、商売繁盛の神とされる
 1900年(皇紀2560)明治33年 建立
 毎年2月初午の日に初午祭が行われる

 <山神社>
 <和泉殿社>
 <笠松地蔵>



【長岡天満宮の祭事】

 <月始祭>
 毎月1日

 <月次祭(縁日詣り)>
 毎月25日
 祭神の菅原道真の御誕生日が6月25日、命日が2月25日にちなむ

 <歳旦祭> 1月元旦
 <奉納書初> 1月3日
 <とんど> 1月15日
 <節分祭> 2月節分
 <初午祭(長岡稲荷)> 2月初午の日
 <梅花祭> 3月中旬
 <祈年祭> 3月25日
 <十三まいり> 4月13日

 <長岡京きりしま・ぼたん祭>
 4月中旬
 長岡京市観光協会と市商工会主催で乙訓寺とともに行われる

 <献菓祭> 4月下旬
 <筆塚祭> 5月5日
 <大祓> 6月30日

 <七夕祭>
 7月7日
 1日から本殿前にササ飾りがおかれ、参拝者が自由に短冊をかけられる
 7日、心願成就を祈願する神事が行われ
 8日、ササ飾りと絵馬などが境内で燃やされる

 <放生会> 8月25日
 <名月祭> 9月中旬
 <例大祭> 10月9日
 <氏子まつり> 10月下旬
 <新嘗祭> 11月25日
 <火焚祭> 11月28日 
 <大祓> 12月31日





【長岡天満宮へのアクセス】

 阪急電車 長岡天神駅 徒歩10分









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