王子神社(おおじじんじゃ)は、亀岡市の東部、篠町王子にある神社
旧山陰街道沿いにあり、かつて、老ノ坂峠の峠神として旅人が安全祈願したといわれる
旧王子村の氏神として祀られている
かつて、鎮守の森があり原生林により覆われていたことから「闇がりの宮」とも称される
江戸時代には、正一位王子大権現とされ「位有宮(位のある宮)」とも称された
創建は不詳
古墳時代
雄略天皇年間(457年〜480年)
木梨軽皇子とビリン皇子が戦ひ、破れた木梨軽皇子の首を王子権現として祀ったといわれる
鎌倉時代
熊野三山に祀られる熊野若一王子が勧請され、「王子神社」と称され、地名も「王子」に改められたといわれる
江戸時代中期
1751年(皇紀2411)宝暦元年
後水尾上皇の勅願により、天神を祀る境内社 天満宮が勧請され、以来「王子天満宮」と称された
五穀豊穣、家内安全の神とし信仰を集める
<本殿>
一間社流造、柿葺
木階(きざばし)の高欄の疑宝珠銘によると、
1779年(皇紀2439)安永8年の建立
<拝殿>
本殿と屋根続きに建てられている
<王子天満宮>
後水尾天皇による勅願の天神像が祀られている
1751年(皇紀2411)宝暦元年の建立
<稲荷社>
王子天満宮の左横に並んで立っている
<ツブラジイ(亀岡市の名木)>
ブナ科シイ属の巨木が植生している
樹高約28m、幹周約5m
<神像>
神仏習合の時期で熊野信仰の影響があり、頭部が菩薩形、胴体が神像形になっている
鎌倉時代の作
<天満宮例祭> 8月25日
<本社例祭> 10月25日
<稲荷社例祭> 11月3日
<社紋>
十六菊花紋