折上稲荷神社(おりがみいなりじんじゃ)は、山科の南西部にたつ神社
伏見稲荷大社の大神さんが、稲荷山の三ケ峯に降臨し、次に、折上の森にも降りられたのが
折上稲荷神社内の稲荷塚といわれ、「伏見稲荷奥の宮」と称される
孝明天皇が、大嘗祭において長橋局など女官の病気平癒を祈願し、
長命箸(ちょうめいばし)を奉納したことから「女性守護のお稲荷さん」と称されるようになる
アメリカの大富豪モルガンと結婚して異国で数奇な運命をたどった祇園の芸妓 モルガンお雪など、
多くの働く女性の守り神として信仰されている
「折上」が「織上げ」に通じるところから西陣の織物業者からも篤い信仰を受け、多くの西陣織が所蔵されている
<本殿>
<拝殿>
<稲荷塚>
折上稲荷神社内に残った中臣群集墳の古墳の一つ
<摂社 三九郎稲荷社>
倉稲御魂神のお使いの白狐三匹が祀られている
<末社 白弁財天社>
<末社 札辻大明社>
<末社 五社稲荷社>
<末社 玉房大明社>
その他
寶大神・ひょうたん稲荷・一心大明神・瓢助大神・金森大明神・兵吉大神・花丸大明神
三吉大明神・光時大明神・春吉大明神・三一朗大神
などの石標が多数
<稲荷祭>
6月第1日曜日
折上稲荷神社は、女性の商売繁盛祈願所とされ、女性も神輿の担ぎ手に混じる
子供神輿は、キツネの面をつけた子供達が巡行する
<長命祭>
12月13日
孝明天皇が、大嘗祭において女官の病気平癒を祈願し長命箸を奉納されたのが由来
家内安全、厄除開運の長命箸が配られる
<中臣群集墳跡(なかとみぐんしゅうふんあと)>
栗栖野丘陵にある小円墳の群集墳
6世紀末から7世紀前半に造られ、13基あったといわれる
近年の宅地造成により大部分が破壊されてしまった