御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)は、平安神宮の北、丸太町通に面してたつ小さな神社
「辰」の字が、達成の「達」につながるとされ、芸事の神様として信仰されている
「京の風流キツネは、碁の好きな宗旦キツネと、琴の上手な御辰キツネ…」と謡われ、芸事をする人たちが多く参拝したといわれる
明治時代までは、聖護院門跡から鴨川にかけて聖護院の森があり、森を通るとお辰キツネの琴の音がしたといわれる
<本殿>
<拝殿>
<亀石大明神>
境内の一番奥にある
長寿や長生きをご祈願される
<初辰大明神社>
祭神:初辰大明神(はつたつだいみょうじん)
<福石大明神社>
祭神:福石大明神(ふくいしだいみょうじん)
高さ1mほどの「福石」と称される京都の秘石で、幸福と願い事が叶うといわれる
真黒の石を持って幸運を祈願する参拝者が多い
<月次祭> 毎月1日
<歳旦祭> 1月1日
<元始祭> 1月2日
<節分祭> 2月節分
<例大祭> 5月3日
<火焚祭> 11月15日
<真黒の小石>
白川橋のほとりに住んでいた貧しい夫婦
御辰稲荷を深く信心していた妻は、「いつか幸せがきますように」と百日の願をかけた
満願の日の参拝を終えて、安心して境内でうたた寝をしてしまい、冷たい風に吹き込まれ目をさますと
右手に真黒の小石が握られていた
妻は、その小石を持ち帰り神棚に祀った
すると、妻は身ごもり玉のような女の子を産み、女の子は美しく成長し、ある大名の側室となり、
貧しかった夫婦は幸せに暮らしたといわれる
この話により、真黒の小石を持って参拝すると幸せになれるといわれる