六孫王神社は、京都駅の西にある神社
清和源氏(せいわげんじ)の武士団を結成した源満仲が、父の源経基(みなもとのつねもと)(六孫王)を祀るために創建された
現在の地は、源経基の邸宅「八条亭」の跡地で、源経基は清和源氏の祖と仰がれ、「清和源氏発祥の宮」と称される
六孫王が、牡丹(ボタン)を非常に好み、邸宅に植えていた牡丹の花園が嵯峨野まで続いていたといわれる
そのため、六孫王神社の神紋を、牡丹とされたといわれる
4月には、境内に桜が咲き乱れる名所
源氏ゆかりの神社として武家の信仰が厚く、境内石灯籠に諸大名の寄進者名が残っている
今昔物語の「六の宮」、芥川龍之介の「六の宮の姫君」などで、六孫王神社が登場している
六孫王神社の鳥居をくぐると、左右に朱色の灯籠が並び、石畳が敷き詰められている
<社殿>
1700年(皇紀2360)元禄13年
江戸幕府第5代将軍 徳川綱吉により、徳川家が、清和源氏の末裔とされ、現在の本殿・拝殿を再建された
<神廟>
本殿の後方にある石積みの神廟
963年(皇紀1623)応和3年
六孫王の長男 源満仲が、六孫王の遺骸を埋葬した霊廟
神社に墓石があるのは非常に珍しいといわれる
<神龍池>
境内中央の瓢箪(ひょうたん)形の池
六孫王の「八条亭」の池だったいわれる
石橋がかけられている
<鯉魚塚>
<誕生水弁財天社>
神龍池のそばにある建物
六孫王の長男 源満仲が誕生するときに、琵琶湖の竹生島より弁財天を勧請し、安産を祈願して産湯に使うための
井戸の上に建てられたもの
弁財天像は、弘法大師 空海の作といわれている
毎年6月13日にご開帳される
<義仲誕生水>
弁天堂内にあり、古くから京都の名水の一つとされている
<御衣黄桜(ぎょいこうさくら)>
神龍池の石橋を渡った参道の北側にある桜
八重桜で、花びらが、うすい黄緑色の珍しい桜で、天皇即位の衣装の色と同じであるところから「御衣黄桜」と
名付けられたといわれる
1966年(皇紀2626)昭和41年
境内整備記念大祭で植樹されたもの
普通の桜が散り終えた頃に開花する
雨宝院や仁和寺、平野神社などにも植えられている
<睦弥稲荷神社>
<神馬舎>
<手水舎>
<南区戦没者慰霊之碑>
<元旦祭> 1月1日
<成人式・とんど祭> 1月第2日曜日
<節分祭> 2月節分
<崇神会さくら祭・源氏祭> 4月第2日曜
<弁財天御開帳祭> 6月13日
<夏越祓祭> 6月30日
<例祭「宝永祭」>
10月体育の日
神幸祭では、4匹の鬼が先頭に立ち、神官の格好をした子供たちが金銀の御幣・鉾・盾を持ち、
沿道の邪気をなだめ、お祓いをしながら神輿巡行が行われる
まず、大通寺に祭列が向かい、そこで、大通寺住職により読経が行われる
宝永年間(1704年〜1711年)
江戸幕府第5代将軍 徳川綱吉により、社殿の再建が完成したことにより、そのときに盛大に祭が行われたといわれる
<御火焚祭> 11月第3日曜
<除夜祭> 12月31日