斎宮神社(さいぐうじんじゃ)は、太秦、車折神社の西、有栖川近くにある神社
伊勢神宮を創祀した倭姫命(垂仁天皇の第二皇女)の別荘のあったところといわれ、神宮に奉仕する斎宮が、
有栖川の辺に野宮を建て、精進潔斎をした旧跡ともいわれる
「斎宮」とは、伊勢神宮に仕える未婚の皇女のこと
賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)に奉仕した未婚の皇女のことは「斎王」と称される
神宮の斎王は、天皇即位のときに卜定(ぼくじょう)され、天皇が譲位・崩御されたときに退下(たいげ)し、交替されていた
賀茂の斎王は、数代の天皇に継続して仕えられた
天武天皇の頃に制度化され、後醍醐天皇のときに廃絶する
選ばれた皇女は、神宮へ下向するまでの間、心身を清めるために潔斎所にこもる
最初に宮城内の初斎院(しょさいいん)で潔斎され、次いで宮城外の浄地を卜して斎所となる野宮が設けられる
斎宮神社は、この野宮の一つで、有栖川禊(みそぎ)の旧跡とされる
野宮神社・斎明神社も野宮だったとされる
<本殿>
<拝殿>
<白龍社>
<神殿旧跡地の碑>
<椋(ムクノキ)の神木(京都市保存樹)>
樹齢数百年
板根は2mほどある
1960年(皇紀2620)昭和35年
下嵯峨街道(三条通)にあった、椋の大木2本が、交通量が多くなり伐採された
<例祭>
10月17日に近い日曜日