えびす神は、七福神の一つで、唯一日本の神さん
日本古来から漁業の神さんとして祀られている
風折り烏帽子をかぶり、右手に釣り竿、左手に大きな鯛を持っている
「えびす」とされる神さんは複数あり、「えびす」を祀る神社において祀られる神は必ずしも同じ祭神ではない
伊弉諾尊と伊弉冉尊の第三子である蛭子命(ひるこのみこと)か、
大国主命(大黒天)の長男である事代主神であることが多い
まれに、少彦名命や彦火火出見尊とすることもある
風折り烏帽子をかぶり、狩衣(かりぎぬ)指貫を着ている
右手に釣り竿、左手に大きな鯛を持つ
岩の上に座って、片足の膝上に片方の足を乗せている姿が一般的で、立像は少ない
耳が遠いといわれ、神社本殿の正面だけでを参拝するのではなく、本殿の横や裏側にまわり、大きな音をたてて参拝される
<恵美須神社>
祭神:八重言代主神
都七福神めぐりの一つ
<粟田神社摂社 出生恵美須神社>
祭神:蛭子大神
神像は、伝教大師 最澄の自作といわれ、現存する日本最古の、寄せ木造の恵美須神像といわれる
釣り上げた鯛を前に持って、大きく口を開けて笑っている珍しいもの
牛若丸(のちの源義経)が、奥州へ下向かうときに、源家の再興を祈願されたといわれ、「門出恵美須」とも称される
<岡崎神社末社 三宮社>
配祀:蛭兒大神(えびすおおかみ)・大国主命
<籠神社摂社 恵美須神社>
祭神:彦火火出見尊・倭宿彌命
商売繁盛・大成繁昌・大漁満足・海上安全のご利益がある
<吉田神社末社 山蔭神社>
相殿:恵比須神
<稗田野神社摂社 恵比須神社>
祭神:大阪 今宮戒神社より勧請された事代主神
<熊野若王子神社>
恵比須神像が祀られている
<今熊野観音寺>
本堂に恵比須神像が祀られている
京都七福神の一つ
<天龍寺永明院>
恵比須神が祀られている
<菊水鉾>
屋上には、天夷山の御神体である夷像(えびすぞう)が祀られている
かつて、町内に夷社があり、「夷三郎町」と称されていたことがある
<伊根祭蛭子山>
鯛を釣る姿のえびす神が祀られている
<ご利益>
漁業繁栄・商売繁盛・海上交通安全・金運良好・市場の神・田の神・農業の神
<十日ゑびす大祭>
建仁寺の鎮守社として恵比須神社を創建した栄西禅師が、
中国 宋からの帰国のとき海上で暴風に襲われ、ゑびす神像に祈念して助かった事にちなみ、
ゑびすさんが誕生された1月10日寅の刻(午前4時)をお祝いして、ご利益にあやかろうとしたのが由来
笹に米俵・小判・鯛・大福帳・打出小槌などをつけた福笹・吉慶・大宝と称される縁起物が売られ、商売繁盛を願う商売人で賑わう
<えびす講>
明治維新以降、東京に呉服などを売りに行った京都の商人たちが、
10月20日には京都に戻り、ゑびす大神を祀って旅の無事と商売繁盛に対する神徳に感謝し、主人から番頭・丁稚さんなど
全員が集まって講をして楽しんだのが由来
「二十日ゑびす」とも称される
<葱とはんぺいのお汁>
10月20日の二十日ゑびすの日のえびす講にいただくお汁(おつゆ)
ゑびすさんの「笹に小判」と称される縁起物の行事料理
福笹に見立てた九条ねぎと、小判に見立てたはんぺいの質素な汁物