下鴨神社(しもがもじんじゃ)は、京都の北部、賀茂川と高野川が合流する三角地点の糺の森にある神社
上賀茂神社を「上社(かみしゃ)」、下鴨神社を「下社(しもしゃ)」と称し、両社をあわせて「賀茂社」と称される
上賀茂神社の祭神 賀茂別雷大神の母親(玉依媛命)と外祖父(賀茂建角身命)が祀られており、
賀茂氏一族の始祖として祀られている
平安京遷都後
皇城鎮護の神「賀茂皇大神宮」と称されて、朝廷、公家、武家の崇敬を集める
全国に60以上の庄園を持ち、山城国の一の宮、全国の賀茂神社1300社の総本社として崇敬される
下鴨神社の境内は、国の史跡に指定されている
白砂が敷き詰められた広大な境内に、舞殿、神服殿、橋殿、細殿、供御所、楼門、翼廊など55棟の社殿が建ち並ぶ
1629年(皇紀2289)寛永6年に再興されたもので多くが重要文化財
9月中旬〜下旬は、萩の名所
<東本殿(国宝)、西本殿(国宝)>
<祝詞屋(のりとや)(重要文化財)>
<幣殿(へいでん)(重要文化財)>
<幣殿廻廊(へいでんかいろう)(重要文化財)>
<御料屋(ごりょうや)(重要文化財)>
<楽屋(がくのや)(重要文化財)>
<舞殿(ぶでん)(重要文化財)>
<神服殿(しんぷくでん)(重要文化財)>
<橋殿(はしどの)(重要文化財)>
<細殿(ほそどの)(重要文化財)>
<中門(ちゅうもん)(重要文化財)>
<供御所(くごしょ)(重要文化財)>
<叉蔵(あぜくら)(重要文化財)>
<預屋(あずかりや)(重要文化財)>
<西唐門(にしからもん)(重要文化財)>
<大炊殿(おおいどの)(重要文化財)>
<井戸屋(いどや)(重要文化財)>
<楼門(ろうもん)(重要文化財)>
<楼門廻廊(ろうもんかいろう)(重要文化財)>
<立砂>
<御手洗川(みたらしがわ)>
<輪橋(そりはし)>
<ならの小川>
<手水舎>
<賀茂斎院御所旧跡>
<御車舎(おくるまや)>
<糺の森(ただすのもり)>
<光琳の梅>
<媛小松(ひめこまつ)>
<言社権地(ことのやしろごんち)>
<第一摂社 河合神社(かわいじんじゃ)>
<摂社 出雲井於神社(いずもいへのじんじゃ)(重要文化財)>
<摂社 三井神社(みついじんじゃ)(重要文化財)>
<摂社 賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)(重要文化財)>
<境外摂社 御蔭神社>
<摂社 日吉神社(ひよしじんじゃ)>
<摂社 貴布祢神社(きふねじんじゃ)>
<その他摂社>
六社、任部社、岩本社、橋本社、
小杜社、白鬚社、稲荷社、諏訪社
<末社 井上社(いのうえしゃ)>
<末社 印璽社(いんじしゃ)(重要文化財)>
<末社 言社(ことしゃ)(重要文化財)>
<末社 愛宕社(あたごしゃ)>
<末社 稲荷社(いなりしゃ)>
<末社 祓社(はらいしゃ)>
<末社 印納社(いんのうしゃ)>
<末社 相生社(あいおいしゃ)>
<末社 諏訪社(すわしゃ)(重要文化財)>
<雑太社(さわたしゃ)>
<その他の末社>
沢田社、河崎社、賀茂斎院歴代斎王神霊社
賀茂祭は、三大勅祭、京都三大祭の一つ
上賀茂神社と下鴨神社で行われる例祭
5月1日〜15日に、さまざまな神事が行われる
<歳旦祭>
<蹴鞠はじめ>
<御粥祭>
<節分祭>
<流しびな>
<蛍火の茶会>
<御手洗祭>
<夏越神事>
<古本市>
<名月管弦祭>
<印章祈願祭>
<大国秋祭(だいこくあきまつり)>
<師走の大祓>
<除夜祭>
<連理の賢木(れんりのさかき)>
<何でも柊>
<みたらしの池>
<御手洗川の泡>
<泉川の浮き石(烏縄手)>
<赤椿>
<船ヶ島・奈良社旧跡>
<重要伝統的建造物群保存地区>
一ノ鳥居の東南の、神官たちの元住居が建ち並ぶ社家町
質素ながら趣きのある町並みが続く
<みたらし団子>
無病息災を願って神前に供えられていた下鴨神社の神饌菓子
<申餅>
「葵祭の申餅」と称される名物菓子
丹波大納言小豆と餅米を用いて、小豆のゆで汁でついた餅菓子
<朱塗の矢の発祥の地>
玉依媛命が瀬見の小川で禊をされたという霊験の神矢が由来
<かん虫ふうじの神石>
御手洗池から採れる黒い小石
御手洗祭のときのみ授与される
<式年遷宮>
1020年(皇紀1680)寛仁4年
第1回式年遷宮が斎行される
1036年(皇紀1696)長元9年4月13日
二十一年式年遷宮の制が定められ、伊勢神宮と同じく、21年ごとに全ての社殿が造替えられる
1902年(皇紀2562)明治35年8月20日
33棟の社殿が特別保護建造物に指定され、それ以降の式年遷宮は、各社殿の大修理をすることで遷宮とされる
2015年(皇紀2675)平成27年4月27日
第34回式年遷宮が行われる
石拾神事
式年遷宮で最初に行われる神事
2012年(皇紀2672)平成24年6月17日
第34回式年遷宮にあたり、御垣内(みかくうち)(本殿の周囲)の御石を敷きつめた磐座(いわくら)を3年間清められる
かつては、糺の森の西北に神池を設けられて行われていたが、1871年(皇紀2531)明治4年の上知令により、
その地が接収されたため、現在では、南鳥居前が御祓いの場となっている
<社家>
かつて、340軒の社家があり社家町が形成されていた
現在では、鴨脚家と浅田家の旧宅が残るだけになる
<糺勧進能(ただすかんじんのう)>
1464年(皇紀2124)寛正5年
建物の造営や修理のために寄附を集める「勧進」として、近くの河原にて、
将軍 足利義政と正室 日野富子や、桟敷に並ぶ諸大名の前で行われた猿楽興行
2015年(皇紀2675)平成27年5月30日
式年遷宮を奉祝し、舞殿にて、約550年ぶりに糺勧進能行われる
演目は「賀茂」
シテ方の観世流26世宗家 観世清和さんらにより奉納される
史料に基づき、本殿から舞台中央へ真っ直ぐに橋掛りを架け、
賀茂の祭神が舞台奥の本殿より立ち現れ、また本殿へと戻っていく様子が表される
<「有頂天家族」>
森見登美彦原作、久米田康治キャラクター原案によるテレビアニメ
タヌキの主人公 矢三郎とその家族(母親と4兄弟)下鴨家が、糺の森に暮らす
<ラグビー第一蹴の地>
太社(さわたしゃ)の前にある
1910年(皇紀2570)明治43年9月10日
雑田社の前の糺の森馬場にて、祭神の神徳である「魂」は「玉」に通じるとして、日本で初めてラクビーの試合が行われる
1911年(皇紀2571)明治44年10月5日
初試合をおこなった旧制第三高等学校(現在の京都大学)の関係者により「第一蹴の地」の聖地として記念碑が建立される
2017年(皇紀2677)平成29年5月10日
日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の組み合わせ抽選会が京都で行われ、
世界各国の代表が「第一蹴の地」を視察された