神明神社(しんめいじんじゃ)は、綾小路通高倉にある小さな神社
かつて境内に、榎の大木があったので「榎神明」とも称された
源頼政が、近衛天皇を毎夜悩ました鵺(ぬえ)を退治したときに祈願され、使った矢尻が奉納されており、
厄除け火除けの神さんと信仰されている
<本殿>
<末社 五社>
祭神:不明
<月次祭> 毎月16日
<元始祭> 1月3日
<宵宮祭(子供神輿巡行)> 9月15日
<例祭>
9月16日
鵺退治の矢尻が飾られる
<鵺退治の伝説>
平安時代後期
仁平年間(1151年〜1154年)
近衛天皇が、ひどくうなされる夜が続いていたある日の丑の刻
警護の者が、「ヒョーヒョー」と変な音を聞き、東三条の森から黒雲がわき出て、清涼殿の上を覆い尽くす光景を目撃する
近衛天皇は、源頼政に、その不可解な出来事を解決するよう命じる
源頼政は、神明神社に大願成就の祈願を行い、清涼殿を覆う黒雲の中で動く影に向かって、「南無八幡大菩薩」と念じ矢を放つと、
奇怪な声をあげ、頭は申、胴体は狸、尻尾は蛇、手足は虎という妖怪が庭先に落ちてきたといわれる
その鳴き声が鵺(ぬえ)に似ていたことから「鵺退治」といわれる
源頼政は、御礼に、神明神社に2本の矢尻を奉納したといわれる