白峯神宮(しらみねじんぐう)(ShiramineJinnguu)

所在地:京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町   鳥居地図情報鳥居

祭神:崇徳天皇・淳仁天皇(じゅんにんてんのう)

社格官幣大社別表神社

創建:明治天皇

 白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都御所の北西、今出川通に面してある神社

 平安時代末期より、蹴鞠と和歌の宗家 公家 飛鳥井家の邸地内に「精大明神」が祀られており、
明治天皇により白峯神宮が創建されてから、地主社となる

 樹齢数百年の霊木「小賀玉の木」があり、「飛鳥井」「潜龍井」の井戸から清水が湧き出している

【白峯神宮の歴史・経緯】




【白峯神宮の境内】

 この地は、蹴鞠・和歌の宗家 飛鳥井家の邸宅跡

 <飛鳥井>
 樹齢数百年の霊木「小賀玉」の巨木の元に湧き出る名水
 この水により、11月23日の献茶式が、煎茶道 方円流宗匠によりお茶が奉献される
 清少納言の「枕草子」にあげられている9つの名水の中で唯一現存する井戸
 9つの井戸は、飛鳥井・ほりかねの井・走り井・山の井・玉の井・少将ノ井・櫻井・后町の井・千貫の井

 <潜龍井>
 潜龍大明神の御神体とされる井戸
 家系にまつわる諸々の悪縁を断ち、盗難災難除、病気平癒、事業隆昌のご利益があるとされる
 飛鳥井から約50m離れているが、深さが異なり、違った水脈源となり、味も温度も異なる名水

 <鞠庭>
 蹴鞠保存会により、毎年4月14日と7月7日に奉納が行われる
 毎月2回日曜日に練習が行なわれている

 <蹴鞠の碑
 縁起の石鞠を廻して球運を授かる「撫で鞠」
 碑の裏面に、宮司の歌
  「小賀玉の 春の木漏日 鞠となり 飛鳥井のへに 遊びてゐるも」が刻まれている
 2001年(皇紀2661)平成13年の建立

 <小賀玉の木(おがたまのき)(京都市指定天然記念物
 境内の東南に立つモクレン科のオガタマノキ
 京都最大級の神霊常緑樹
 「小賀玉」は、招霊(おぎたま)の意味を持つ
 春には、芳香の花が咲き、夏は、涼しい緑陰をつくる
 飛鳥井家の邸宅のときから立っていたもの
 1985年(皇紀2645)昭和60年に、京都市天然記念物の指定を受ける

 <左近の桜>
 撫子桜と称される

 <三葉之松(さんようのまつ)>
 豊饒と平安をもたらす神霊が、松を伝って地上に降臨するといわれる
 三葉の松は、「夫婦和楽・家内安全」を象徴しているといわれる
 松葉は、黄金色になって落葉し、身につけると「金運」のご利益があるといわれる

 <含笑花(がんしょうげ)>
 本殿の左右に植えられている霊木
 バナナのような甘い香気が強い

 <歌碑>
 宮司 西村尚の歌碑
  「小賀玉の しじ葉がもとの 飛鳥井の井筒 むかしの物語せよ」


【白峯神宮の境内社】

 <地主社(じぬししゃ)>
 白峯神宮の末社
 中御前:精大明神(せいだいみょうじん)
 球技・スポーツ競技・芸能上達の守護神

 右御前
 柊大明神:厄除・延命長寿
 糸元大明神:織物業繁栄

 左御前
 白峰天神:学業成就
 今宮大神:家内安全・無病息災

 平安時代
 蹴鞠の第一人者である公家 飛鳥井家が、蹴鞠の守護神「精大明神」を、邸内に祀って代々尊崇されていた
 七夕の神ともされ、7月7日の七夕には、芸能・学問の向上を祈って小町踊が奉納される

 柊大明神 厄除延命長寿  祭事2月節分
 今宮大神 無病息災  祭事10月9日
 白峯天神 学業成就  祭事3月25日
 糸元大明神 織物繁栄・和装  祭事10月10日

 <潜龍社(せんりゅうしゃ)>
 祭神:白峯大龍王紅峯姫龍王紫峯大龍王
 水・染・醸造の守護神

 1955年(皇紀2615)昭和30年11月23日
 本殿にて御火焚祭の斎行中に、潜龍井から火炎の中に、白峯・紅峯・紫峯の三大龍神が出現されたことで、
 御宮が創建されて祀られている
 11月23日には、潜龍講大祭が行われる

 <伴緒社(とものおやしろ)>
 武道・弓道上達の守護神
 保元の乱の際に、崇徳天皇方に馳せ参じた源為義(みなもとのためよし)とで名高い鎮西八郎為朝父子が祀られている
 11月15日には、伴緒社祭において奉射神事が行われる


【白峯神宮の祭事】

 <歳旦祭> 1月1日
 <元始祭> 1月3日

 <節分祭>  2月節分
 鬼遣い豆まき神事 神符守札焼納神事 柊大明神例祭

 <紀元祭> 2月11日
 <祈年祭> 2月17日
 <交通安全大祭> 3月14日
 <春季皇霊祭> 3月春分

 <春季例祭>
 4月14日
 淳仁天皇祭

 <蹴鞠>
 4月14日(春期大祭)と7月7日(精大明神祭)
 精大明神は、球技・芸能上達の守護神とされ、京都蹴鞠保存会によって、古式の伝統にもとづき奉納される

 <古武道奉納奉告祭>
 5月5日
 武道奨励祭 子供祭武道繁栄祭

 <夏越大祓祭
 6月30日
 1月〜6月の半年間の罪の汚れを祓い、残り半年を無事に送れるよう祈願される
 茅の輪くぐりにより厄除・悪疫退散が行われる
 人形(ひとがた)祓い、水無月、手づくりの茅の輪の授与が行われる

 <精大明神祭>
 7月7日
 小町をどり、蹴鞠、七夕祭、山城舞楽

 <七夕小町踊り>
 七夕の大笹を持った少女たちが艶やかに踊る
 精大明神は、「七夕の神」ともされ
 1962年(皇紀2622)昭和37年
 元禄の頃、西陣の少女たちが、技能・芸能の上達を祈って踊り歩いた故事に因み復活される
 振付けは、茂山千五郎家による

 <秋季例大祭>
 9月秋分
 崇徳天皇祭(薪能)

 <上京薪能>
 9月下旬
 市民の薪能として、能、舞囃子、仕舞、琴、茂山千五郎家狂言などが奉納される

 <献灯講大祭>
 10月吉日(望月の日)
 観月祭(管絃、舞楽)

 <神嘗祭当日祭> 10月17日

 <伴緒社祭>
 11月15日
 奉射神事 七五三詣り

 <新嘗祭>
 11月23日
 御火焚祭 日供講大祭 潜龍大明神祭 献茶式

 <御火焚祭>
 11月23日
 誓願成就、家内安全、除災招福など様々な願いが込められた「願い串」「護摩木」が浄火により炊き上げられる
 新酒の白酒(しろき)が振る舞われる
 献茶式は、飛鳥井の名水を汲み上げて、茶道家元 千宗匠や煎茶道 方円流宗匠の奉仕によりお茶が奉献される

 <大祓祭>
 12月31日
 除夜祭


【その他】

 1998年ワールドカップ杯から、
 日本サッカー協会により公式ボールが奉納されている

【白峯神宮へのアクセス】

 市バス 堀川今出川 徒歩数分
 地下鉄 今出川駅  徒歩約10分

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