松明殿稲荷神社(たいまつでんいなりじんじゃ)は、鴨川沿いの七条大橋西詰に建つ神社
伏見稲荷大社の境外末社で、田中社とも称される
5柱が祀られている
大己貴命・伊弉諾尊・伊弉冉尊・猿田彦命・宇迦之御魂命
<本殿>
木像 天智天皇像・木像 大友皇子像が安置されている
<拝殿>
<末社 天満宮>
<石製 御手洗と石井戸>
「木食正禅」「宝暦二年夏」「松明殿」の銘がある
1752年(皇紀2412)宝暦2年
木食正禅養阿上人が、渇水に備え井戸を掘り寄進したといわれる
丹波国桑田郡保津村(現在の亀岡市)出身の大阿闍梨
五穀を断って木の実を食する木食行を行い、勧進により公共事業を行い、即身仏となって成仏したといわれる
<木像 天智天皇像>
第38代天智天皇の木像
<木像 大友皇子像>
天智天皇の第一皇子 大友皇子の木像
<都名所図会>
1780年(皇紀2440)安永9年8月刊行のガイドブック
「七条河原松明殿」と記されている
伏見稲荷大社の春の稲荷祭には、
松明殿稲荷神社の氏子たちが松明(たいまつ)を灯して、七条河原で、神輿5基を迎えていたことが記されている
<松明町>
京都駅・堀川通の西側付近
かつて松明殿稲荷神社があった旧地のなごりが町名に残っている