瀧尾神社(たきおじんじゃ)は、新熊野神社の南西、東福寺の西北にある神社
<本殿(京都市指定有形文化財)>
北山貴船奧院御社の旧殿を移築改築されたもの
<拝殿(京都市指定有形文化財)>
天井に、全長8mの木彫りの龍がある
「夜になると、龍が抜け出して、今熊野川へ水を飲みに行っていた」といわれる
<東西廊(京都市指定有形文化財)>
<手水舎(京都市指定有形文化財)>
<絵馬舎(京都市指定有形文化財)>
現在の大丸百貨店のゆかりの絵馬や、呉服屋時代の店頭や店舗ビルの写真などが奉納されている
<陰陽の石>
夫婦和合、子授懐妊にご利益があるといわれる2つの霊石
右側が陰石(女石)、左側が陽石(男石)
<三島神社>
祭神:邇邇芸命・大山津見神・木花咲耶姫命
2000年(皇紀2660)平成12年
三嶋神社(東山区馬町)の一部が、瀧尾神社境内へ移される
うなぎを描いた絵馬を奉納すると安産、子授けに御利益があるといわれる
1994年(皇紀2654)平成6年、2003年(皇紀2663)平成15年
秋篠宮殿下が2度、ご参拝される
<愛宕神社>
愛宕大神(あたごおおかみ)
<大丸繁栄稲荷神社>
稲荷大神(いなりおおかみ)
<金刀比羅宮>
崇徳天皇
<瀧尾天満宮>
妙見大明神(みょうけんだいみょうじん)
<妙見宮>
妙見大明神(みょうけんだいみょうじん)
<三社>
門出社:祭神不明
朝日社:祭神不明
天満宮:菅原道真
<九山新太郎の彫刻>
江戸時代末期の彫刻家
九山新太郎は、彫刻家 九山新之丞の子息で、代々彫刻家を引き継いできている当主
回廊:十二支、水鳥、阿吽の龍、獏、鶴、鳳凰、尾長鳥、犀、麒麟など
正面から見える面だけでなく、裏側まで彫りこまれている
江戸時代末期に目を入れる技法が流行り、目が入れられた像が多い
本殿の正面の雲上:顔は鳳凰、鳥のような爪のある四本足、ウロコで被われた、何らかの霊獣
本殿の階段下の左右:一対の猿
水平材の先端の「木鼻」:豪華な造りの獅子
全て彩色されていない彫刻
彫刻装飾が、これほど豊富に施されているのは、京都市内でも珍しいといわれる
<例祭>
5月22日
<放生会>
10月26日
三嶋神社眷属がウナギとされており、全国の鰻屋や養殖業者が集まり、
三嶋の「三」にちなみ、3匹のうなぎが神池に放され、感謝と商売繁盛が祈願される
<大丸百貨店>
大丸百貨店を創業した下村氏が、自宅のあった伏見区京町から行商へ行く途中に、必ず参拝していたといわれ、
大丸百貨店の繁栄は、瀧尾神社のご利益のおかげといわれる
江戸時代後期の1839年(皇紀2499)天保10年〜翌年には、豊富な資金力で、現在の社殿が再建された
絵馬舎には、絵馬が奉納されている
提灯には、大丸の文字が描かれている