若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ)は、東山区の京焼・清水焼の業者が立ち並ぶ五条坂にたつ神社
左女牛西洞院に源頼義(みなもとのよりよし)が創建(若宮八幡宮)し、源氏一族や多くの武士からの信仰された神社
昭和時代中期、陶祖神の椎根津彦命が合祀され「陶器神社」と称され、8月には陶器まつりが行われる
被包括宗教法人 神社本教(じんじゃほんきょう)の本部が置かれている
<本殿(京都市指定有形文化財)>
三間社流造銅板葺
正面の庇部分を前室とし、その前に向拝(こうはい)一間を付けた前室付流造
京都では珍しい形式
当初の屋根は檜皮葺であった(現在は銅板葺)
1654年(皇紀2314)承応3年
光明天皇により現在の社殿が再建される
<蓬莱石(ほうらいせき)>
本殿の脇にある霊石
足利尊氏が病気にかかった際、病気平癒を祈願したところ完治したことから、
珍宝七種を献上されたものの一つといわれる
<手水鉢>
足利義満により奉納されたもの
1386年(皇紀2046)至徳3年の銘がある
花崗岩製八角形、下つぼまり形
<孝明天皇御胞衣埋納所の石標>
第121代天皇 孝明天皇の胞衣を埋納した地を示すもの
「胞衣(えな)」とは、胎盤のこと
かわらけに胞衣を入れ、のし結びや小刀を添えて吉方の土中に埋める慣わしがあった
1967年(皇紀2627)昭和42年8月
孝明天皇の御百年に当たり、孝明天皇の神霊を奉斎された
<陶製 獅子と狛犬>
宇佐神宮型
帝室技芸員 諏訪蘇山の作
<御神木>
榊の連理木
縁結びの神さんの神威によって2本の木が一本に結ばれたとされる
縁結び、安産子育、家内安全のご利益があるといわれる
<清水焼発祥地五条坂の石碑>
清水焼は、東山清水・五条坂で焼かれた陶磁器の総称で京焼の一つ
慶長年間(1596年〜1615年)に開窯にされたといわれる
1985年(皇紀2645)昭和60年に記念碑が建立された
<阿波天満宮>
祭神:菅原道真
旧称:南向天満宮
平安時代後期 1053年(皇紀1713)天喜元年2月25日の創立
神領があった尾張国愛知郡日置の人々の信仰が厚く多数の参詣がたびたびあった
日置の蜂須賀氏の娘の入輿のときには、首途として参拝されている
1598年(皇紀2258)慶長3年
日置の蜂須賀氏の寄進がある
<陶祖神社>
祭神:陶祖人 椎根津彦大神(しいねつひこのおおかみ)
<秋葉社>
祭神:秋葉大神(あきばおおかみ)(火乃焼速尾命(ひのやぎはやおのみこと)
<稲荷社>
宇賀御魂神
<鍾馗神社>
祭神の鍾馗さんは、中国 玄宗皇帝の故事に登場する道教系の神さん
主に京町家の一階の中屋根に置かれ、向かい合わせの家の鬼瓦などからはね返された災いなどから家を守る
平成25年12月1日
陶器神社にちなみ、同じ焼き物(瓦)からできていることから祀られる
<祖霊社>
祭神:関係者物故者の御霊
<足利将軍参詣絵巻(京都市指定文化財)>
足利義持が参拝されたときの絵巻
歴代足利将軍に篤く保護された事を証する資料
将軍の社参の絵画資料として貴重なもの
<足利義政肖像>
足利義政の肖像図
<元旦祭> 1月1日
<家運隆盛・商売繁盛祈願祭> 1月3日
<七種粥神事> 1月7日
<節分祭> 2月節分
<左女牛の神事> 2月4日
左女牛の井戸からくみ上げた水を青竹に入れ、神前に供えて不老長寿を祈る神事
<初午祭(稲荷社)> 2月初午の日
<初卯祭> 2月15日
<天長節祭> 4月29日
<菖蒲祭> 5月4日
<大祓式> 6月30日
<若宮八幡宮大祭・陶器神社大祭(陶器まつり)>
8月7日〜10日
陶祖大神とされる祭神の椎根津彦命を祀る祭事
清水焼の陶器市に併せて氏子の陶磁業者が集まり、陶器まつり(陶器市)が開かれる
<仲恭天皇・孝明天皇祭> 8月7日
<若宮八幡宮例祭> 8月8日
<陶器神社祭> 8月9日
<秋季祭> 9月秋分の日
<弁財天大神火焚祭> 11月1日
<稲荷社火焚祭、秋葉神社火焚祭> 11月8日
<七五三祭> 11月15日
<新嘗祭・火焚祭> 11月23日
<秋葉神社火焚祭> 11月下旬
<大祓式・除夜祭> 12月31日
<若宮八幡宮>
当 若宮八幡宮社の旧地で祀り続けられている元社
後冷泉天皇の勅願で、左女牛西洞院(さめがいにしのとういん)(六条醒ヶ井)の
源頼義(みなもとのよりよし)の六条西洞院の邸内 源氏六条堀川館に石清水八幡宮の若宮として創建された