由岐神社(ゆきじんじゃ)は、鞍馬寺の鎮守社、門前の産土神(うぶすな)として祀られている
由岐神社の祭神は、医薬の祖神
天皇のご病気など、国の非常時には、神前に靫(ゆき)(矢を入れる器具)を奉納して平穏を祈願されたことで
「靫明神(ゆきみょうじん)」とも称される
当初は、内裏に祀られていたものが、天変地異が続く都を鎮めるため鞍馬に遷宮され、北方鎮護とされる
由岐神社の懸崖門から見る千年杉と、秋の紅葉の名所
時代祭と同じ10月22日に、京都三大奇祭の一つ鞍馬の火祭が行われる
<本殿>
1610年(皇紀2270)慶長15年
豊臣秀頼により再建された貴重な桃山建築
<割拝殿(わりはいでん)(重要文化財)>
鞍馬山への参道の途中の九十九折り(つづらおり)の手前に建つ
入母屋造、桧皮葺(ひわだぶき)、鞍馬山の斜面に沿って建つ懸造(かけづくり)(舞台造)
中央の一間に石段の土間通路を設けて左右の二室に区分する「割拝殿形式(わりはいでんけいしき)」
1607年(皇紀2267)慶長12年
豊臣秀頼により再建された貴重な桃山建築
<狛犬一対(重要文化財)>
本殿脇の石造の狛犬
子供を抱いている珍しいもので、子授け祈願・子孫繁栄・安産の神様として信仰されている
<大杉3本(京都市指定天然記念物)>
本殿石段の東側にあるスギ科のスギ
割拝殿が建築されたときに植えられたものといわれる
樹高約53m、樹齢約800年
「大杉さん」と称されて、大杉社の御神木とされている
<三宝荒神社>
祭神:三宝荒神大神
古くよりこの地に、火の神様、竈の神様として祀られており、火難除けの神様として信仰されている
祭日:5月第4日曜日
<白長弁財天社>
祭神:白長弁財天
祭日:8月第1日曜日
<冠者社>
祭神:素戔鳴命
鞍馬の冠者町に祀られていたもの
商売繁昌の神様として信仰されている
祭日:7月17日
<岩上社>
祭神:事代主神、大山祇神
鞍馬の岩上の森に祀られていたもの
祭日:5月5日
<大杉社>
祭神:大杉の神木(京都市指定天然記念物)
願掛け杉の神木として信仰されている
祭日:3月21日
<八幡宮社>
祭神:八幡大神
<弓の神事> 1月15日
<節分祭> 2月節分
<大祓祭(夏越祓祭)> 6月30日
<宵宮祭> 10月16日
<鞍馬の火祭>
10月22日の例祭
京都三大奇祭の一つ
かがり火で山一面が赤く染まる勇壮な祭
<お火焚祭> 11月9日
<古神符焼納祭> 11月23日
市街地から車で鞍馬街道を30分程
山間の貴船川に面して料理屋が軒を連ねている
夏は、市街地より4度程涼しいといわれる
<五條天神宮>
由岐神社と五条天神社は同じ祭神が祀られている
五条天神社では、国に大事が起こったときに、国の役人がその責任を取って「流罪に処す」として
神社の扉に靫(ゆき)を架けて閉じるということが行われており、
由岐神社でも同様のことが行われていたことが「徒然草」に記されている