<茶菓子の条件>
お茶の美味しさを引き立てること
さりげなく四季折々の自然の趣を思い起こさせること
新鮮な良い天然の原材料が使われ、風味があること
香りがある場合は、強すぎず、ほのかな香りであること
舌の上で溶ける感触があること
美味しそうに見える色と姿であること
など
バター、チーズ、油を使ったものは、お茶の味を損なうため用いられない
茶菓子は、大別して、主菓子(おもがし)と干菓子(ひがし)に分かれ
濃茶には、主菓子
薄茶には、干菓子が用いられる
<主菓子(おもがし)>
生菓子であり、味の変化が早いので、食べる時間を考慮して手に入れる必要がある
・餅菓子: お餅を原料として作ったもので、お団子や桜餅、大福、草餅など
・蒸菓子: お饅頭など、蒸したもの
・練り菓子: 豆類や、つくねいもなどを練って丸めたもの
・竿物菓子: 羊羹など
菓子器には、菓子椀、縁高、銘々盆、食篭、盛込鉢などが用いられる
<干菓子(ひがし)>
落雁、金平糖、有平糖、煎餅(小麦粉を使ったもの)、州浜など
菓子器には、高杯、青貝盆、独楽盆、振出しなどが用いられる
<落雁>
茶の湯の上菓子で、和三盆などを木型に押し固めて乾燥させた薄茶用の干菓子
<吹寄せ>
秋の野の趣あふれる風情をあらわし、干菓子盆に美しく盛り付けられて供されるお菓子
<松風>
西本願寺の御用茶菓子
カステラのようで、伸びるような歯ごたえがあるお菓子
<茶菓子「寿々むし(すずむし)>
華厳寺
落雁の中に、胡麻状の紫蘇の葉が入っている