粽(ちまき)(Chimaki) 京都通メンバ
餅の和菓子
 時期:端午の節句
 ご利益:厄除けのために食べられる

厄除けのお守り
 時期:祇園祭
 ご利益:厄除けのために玄関先に飾られる

【和菓子の粽(ちまき)】

 粽(ちまき)は、もち米やうるち米、米粉などで作った餅を、円錐形にして、笹の葉で巻いて井草(いぐさ)で縛った和菓子

 笹の葉ごと、蒸したり、ゆでたりされ、葉は剥いて食べる

 葛練り(くずねり)や、羊羹(ようかん)を包んだものもある

 かしわ餅とともに端午の節句のお供物とされ、厄除けが行われる

 中国では、悪霊を払う意味を持つ

<歴史・経緯>




 <名前の由来>
 笹の葉ではなく、茅(ちがや)の葉で巻いて作られたため「ちまき」と称されるようになった

祇園祭の粽(ちまき)】

 厄除けのお守りとされる「蘇民将来之子孫也」と護符の付いた「ちまき」が、祇園祭の宵山の日だけ授けられ、
疫病退散、厄除けのために一年間、玄関先に飾られる


 飾り粽で、食べられない

 上賀茂の農家において
 藁(わら)を軸にして、クマザサの葉をい草で三角形に巻き、それを10本ずつ束にして木型で形を整えられる
 約3万本が作られる

 <蘇民将来の故事
 「備後国風土記」逸文によると
 八坂神社の祭神 素戔嗚尊が南海に赴く途中に日が暮れて宿を探していたとき
 貧しい兄の蘇民将来と、裕福な弟の巨旦将来がいて、
 巨旦将来は、宿泊を拒み、蘇民将来は、粗末ながらも、ひえの食事とわらの布団でもてなした
 素戔嗚尊は、その礼として、蘇民将来の子孫を疫病から守ることを約束され、腰に茅の輪をつけさせたといわれる


【京都検定 第9回3級】

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