粽(ちまき)は、もち米やうるち米、米粉などで作った餅を、円錐形にして、笹の葉で巻いて井草(いぐさ)で縛った和菓子
笹の葉ごと、蒸したり、ゆでたりされ、葉は剥いて食べる
葛練り(くずねり)や、羊羹(ようかん)を包んだものもある
かしわ餅とともに端午の節句のお供物とされ、厄除けが行われる
中国では、悪霊を払う意味を持つ
厄除けのお守りとされる「蘇民将来之子孫也」と護符の付いた「ちまき」が、祇園祭の宵山の日だけ授けられ、
疫病退散、厄除けのために一年間、玄関先に飾られる
飾り粽で、食べられない
上賀茂の農家において
藁(わら)を軸にして、クマザサの葉をい草で三角形に巻き、それを10本ずつ束にして木型で形を整えられる
約3万本が作られる
<蘇民将来の故事>
「備後国風土記」逸文によると
八坂神社の祭神 素戔嗚尊が南海に赴く途中に日が暮れて宿を探していたとき
貧しい兄の蘇民将来と、裕福な弟の巨旦将来がいて、
巨旦将来は、宿泊を拒み、蘇民将来は、粗末ながらも、ひえの食事とわらの布団でもてなした
素戔嗚尊は、その礼として、蘇民将来の子孫を疫病から守ることを約束され、腰に茅の輪をつけさせたといわれる