<鎌餅(かまもち)>
小豆を炊き上げるときに黒糖を少し加えて甘みにコクを出した香りの高いこしあん
弱火で温めた柔らかい求肥で包まれている
稲を刈り取る鎌の形をしている
福を刈り入れるという、鞍馬寺を参拝する旅人たちの縁起物とされていた
<大黒屋鎌餅本舗(だいこくやかまもちほんぽ)>
京都市上京区寺町通今出川上ル阿弥陀寺前町
創業:1897年(皇紀2557)明治30年
初代主人が、途絶えていた鞍馬口の鎌餅を再現し復活させた
掛け紙の絵
鎌を用いて稲刈りに勤しむ人々の姿が描かれている
富岡鉄斎の門下 本田蔭軒(ほんだいんけん)が、店の近くの阿弥陀寺に身を寄せているときに描き下ろしてもらったもの
蝦夷松(えぞまつ)の折ぎ(へぎ)
真っ白な餅が、一つずつ、木を薄くはいだ折ぎで包まれている
他の鎌餅とくっつかないようになっている
柔らかい鎌餅を、そのまま手で持って食べることもできる